2020年のサマースケジュールより羽田空港の国際線増便にともなう、ANA/JALの新規就航路線が決定。ANAはミラノ・イスタンブール・ストックホルムに新規就航で、特典航空券も取り放題!
やっと公表になりましたね。
2020年のサマースケジュールから、羽田空港の国際線の枠が週に50便増便になるのですが、アメリカ24便・中国8便・オーストラリア4便・ロシア4便・インド2便・イタリア2便・トルコ2便・フィンランド2便・スカンジナビア2便という枠が決定済で、その便を日本側と相手側の国の航空会社で半分ずつにします。
そして、ANAとJALの2020年サマースケジュールから増便となる羽田空港発着の国際線の就航都市路線が、ついに発表になりました。
羽田がますます便利になります。詳細のまとめです。
【ANA】2020/3より羽田空港国際線の就航路線・都市まとめ
では、まずはANAの羽田空港国際線の新規就航を整理しておきます(公式リリースはこちら)。この中には、今までANAが就航していなかった完全な新規路線もあれば、現在は成田発着となっているものを羽田に移管するだけというものもあります。注目は完全な新規路線ですね。これだけの数の新規路線が一気に就航するのは、なかなかないですからね。
では、新規就航都市・就航開始日・機材・・販売開始日を整理しておきます。すべてデイリー運航の週7便です。
就航路線・都市 | 就航開始日 | 新規 or 成田から移管 | 機材 | 販売開始日 |
---|---|---|---|---|
サンノゼ | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-8 | 2019/11/26 10:00 |
サンフランシスコ | 未定 | 新規(成田も継続) | B777-300ER | 未定 |
シアトル | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-8 | 2019/11/26 10:00 |
ヒューストン | 2020/3/29 | 成田から移管 | B777-300ER | 2019/11/27 10:00 |
ワシントン | 2020/3/29 | 成田から移管 | B777-300ER | 2019/11/28 10:00 |
ロサンゼルス | 2020/3/29 | 成田は週14から7便に減便 | B777-300ER | 2019/11/25 10:00 |
青島 | 未定 | 新規 | 未定 | 未定 |
深セン | 未定 | 新規 | 未定 | 未定 |
モスクワ | 未定 | 新規 | 未定 | 未定 |
シドニー | 未定 | 羽田を週7から14便に増便 | 未定 | 未定 |
デリー | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-9 | 2019/11/26 10:00 |
ミラノ | 未定 | 新規 | 未定 | 未定 |
イスタンブール | 未定 | 新規 | 未定 | 未定 |
ストックホルム | 未定 | 新規 | 未定 | 未定 |
まだまだ就航開始日や機材は未定のものも多いですが、羽田からの就航路線・都市はすべて確定しました。事前の発表通り、ANAには羽田国際線の2020年サマースケジュールからの新規発着枠13.5枠与えられ、米国が6枠、中国2枠、ロシア1枠、オーストラリア1枠、インド0.5枠(0.5枠を別途深夜時間帯)、イタリア1路線、トルコ1路線、スカンジナビア1路線の計13.5枠の就航都市が正式に発表になっています。
まず、米国は基本的に成田からの移管です(サンフランシスコのみ成田便を減らさずに羽田が完全な新規)。成田発着の北米路線は大きく縮小します。成田は東南アジアから北米方面の乗継を狙って空港運営をしてきたはずなので、影響があるような気がしますが、日本国内の利便性が高い羽田便に変更しています。なお、もともと成田便の予約を持っている人は、ANAから連絡が来て羽田便に変更になります。
インドのデリーも羽田からの移管です。移管するだけなので、機材も決定しているということですね。スケジュールも決定済みになっています。
そして、注目になるのは、やはりANAが現時点では就航していない完全な新規就航都市となる下記の路線になるでしょう。
- 深セン
- モスクワ
- ミラノ
- イスタンブール
- ストックホルム
ヨーロッパ方面がモスクワ・ミラノ・イスタンブール・ストックホルムとかなり充実することになります。個人的には、イスタンブールはスターアライアンス所属のターキッシュエアラインズの本拠地でもあり、ターキッシュエアラインズとのコードシェアで、ヨーロッパ各地・中東各地・アフリカ各地への乗継に非常に便利なので、席が埋まる可能性が高いと思います。ターキッシュエアラインズは、就航国数が世界最多の航空会社ですからね。そのネットワークが利用できる拠点できますので。
ミラノは、大丈夫なんでしょうかね・・・。ミラノはスターアライアンスの本拠地となる空港ではないので、ヨーロッパ各地への乗継客は基本的には取り込めないと思うので、イタリアへ(から)のビジネス需要・観光需要で席を埋める必要があるのですが、それだけで埋まるのでしょうか・・・。また、相手国のアリタリア航空も成田=ローマを羽田に移管することになるので、イタリア行きの羽田発着便が一気に2便もできるので、どうなるのか注目です。
ストックホルムも、大丈夫なんでしょうかね・・・。ストックホルムは、スウェーデンの首都で、航空会社としてはスターアライアンス所属のSAS(スカンジナビア航空)の本拠地にはなります。ただし、SASのメインのハブ空港はコペンハーゲンになるので、乗継便もめちゃくちゃ多いわけではなく、フランクフルト・ミュンヘン・ウィーンなんかには比べると、路線も少なく乗継メインの集客は厳しい気がします。またストックホルムを観光で訪れたいという声もあまり聞いたことがないので、どうなるのか気になるところです。
いずれにしても、羽田発の国際線がこれだけ一気に増えるというは、利便性が一気にアップするのは当然ですが、なんかワクワク感がありますね。ANAファンとしては、是非ともミラノ・ストックホルムも成功してもらいたいです。また、これだけの便を羽田で増便にするので、機材・人手の調整で成田に運休便が出る可能性も示唆されています。
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【JAL】2020/3より羽田空港国際線の就航路線・都市まとめ
続いてはJAL(公式リリースはこちら)。
上記のような専用のページまで作成して、JALは告知にかなり力を入れております。が、いわゆる完全な新規路線というものはなく、基本的に成田からの移管になります。JALの羽田国際線の新規枠は、週に11.5便になります。
JALの羽田発着の新規路線も公表になったので、整理しておきます。こちらもデイリーの週7便です(ホノルルは羽田発が週14便)。
就航路線・都市 | 就航開始日 | 新規 or 成田から移管 | 機材 | 販売開始日 |
---|---|---|---|---|
ニューヨーク | 2020/3/29 | 成田から移管 | B777-300ER | 2019/11/26 14:00 |
ダラス | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-9 | 2019/11/26 14:00 |
シカゴ | 2020/3/29 | 成田も継続(成田は2020/2/15から再開) | B787-9 | 2019/11/26 14:00 |
ロサンゼルス | 2020/3/29 | 新規 | B777-300ER | 2019/11/26 14:00 |
ホノルル | 2020/3/29 | 成田を週28から14便へ | B787-9 | 2019/11/20 14:00 |
上海(浦東) | 2020/3/29 | 羽田を週7から14便に増便 | 未定 | 未定 |
大連 | 2020/3/29 | 新規 | 未定 | 未定 |
モスクワ | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-8 | 2019/11/26 14:00 |
シドニー | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-9 | 2019/12/3 14:00 |
デリー | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-9 | 2019/12/3 14:00 |
ヘルシンキ | 2020/3/29 | 成田から移管 | B787-9 | 2019/12/3 14:00 |
JALは、ANAと比べると新規の路線を増やすという感じは少なく、大半の路線が成田を運休して、羽田に移管するという内容になっています。攻めのANA、守りのJALという印象です。新規は、ロサンゼルス・シカゴ(シカゴは成田便が一時的に運休)、そして上海の増便くらいです。それらの都市も、すでに就航済みではあるので、完全な新規都市の就航という意味では目新しいものはないと言えばないのが特色です。ANAより枠が2つ少ない面も影響があったかもしれません。
ただ、成田=ホノルルのデイリー4便のうち2便を羽田に移管し、成田2便・羽田2便の体制にして、ホノルルへは非常に力を入れている印象があります。コードシェアのハワイアン航空も、羽田からホノルルに週18便・コナに週3便あるので、JAL&ハワイアン航空の合計で羽田発が週35便にもなります。これはなかなかな数ですね・・・。ANAのA380は羽田発着には利用できないので、JALは羽田発のハワイ方面を一人占めする計画なんでしょうかね。日本人、ハワイ好きですしね。
また、JALは先日、成田の新規就航路線・都市を公表しています。上記の便が羽田に変更になり、成田枠に空きがでるので、成田便を追加しているのだと思います。こちらはなかなかホットです。詳細は下記。
ANA/JALとも完全新規路線は特典航空券も取り放題
この新規就航路線が発表されると、陸マイラー的に狙いたいのが、特典航空券の取り放題タイムです。ANAもJALも、2020/3/29以降で就航開始となるのですが、成田からの移管分に関しては、すでに成田路線として特典航空券も販売されているので、取り放題になるわけではありません。もしかしたら、成田便になると乗り継ぎが悪く、キャンセルせざるを得ないような人もいるとは思うので、その分の席が極わずかですが、空席になる可能性はあると思います。
注目は、完全な新規路線の販売ですね。
- ANA:サンフランシスコ・青島・深セン・シドニー・モスクワ・ミラノ・イスタンブール・ストックホルム
- JAL:ロサンゼルス・上海(シカゴは成田からの移管扱いかも)
の分の座席は、一気に開放されます。2020年のゴールデンウィークも、夏休みシーズンも、秋の連休シーズンも、全て販売日に一斉に開放になるので、かなりのお祭りになることは間違いありません。
が、しかし、まだ販売日が決定していないんです・・・。
ANAは成田からの移管分は販売日が決定しています。が、新規のミラノやイスタンブールは販売日や機材・運航スケジュールは未定です。JALに関しては、基本的には成田からの移管ばかりなので、新規で特典航空券が狙えるのはロサンゼルス(2019/11/26 14:00販売開始)くらいなのでお祭りという感じはありません。なので、ANAの販売日の告知を待つということになりますね。
また、特典航空券の取り放題とは別に、新規路線就航の際には、
- フライトマイルが2倍
- 特典航空券の必要マイル数減額
といったキャンペーンが登場することも多々あるので、そちらも今後注目です。
お忙しい中、返信ありがとうございます。
ひとまず安心できました(*^▽^*)
THE SUITE と THE ROOM 両方体験できたらいいなと今から楽しみです。
次はヨーロッパの新路線も発券していきたいと思います。
これからも楽しい記事、内容満載の記事楽しみにしています‼
いつも楽しく拝見させていただいております。
ありがとうございます。
以前、いろいろご教授いただき
来年9月ANA便にてニューヨーク ・往路羽田発ファースト ・復路成田着ビジネス で2人分発券をしました。
今回の記事を読ませていただき質問があります。
復路について、発着の時間は同じで成田ではなく羽田に到着することになるだけでしょうか?
クラスに変更、ましてや往路に変更が起こったりするのでしょうか?
特典航空券自体初めての発券なので来年の旅行が本当に大丈夫なのか、念願のファーストクラス、ビジネスクラスに変更が
起きないかとても心配しています。
成田着ではなく羽田着になっても何ら私的には問題はないのですが、
繰り返しになってしまうのですが、念願のファーストクラス、ビジネスクラスに変更が
起きないかだけが心配なのです。
ご教示の程、よろしくお願いします。
焼肉さん
今までの自分の経験上だと、ANA側の都合での変更かつ、その便がANAの便の場合には優先的に対応してもらえるので大きな問題にはならないと思います。
近々ANAからマールが来ると思うのですが、その前に電話で確認してみてもいいかもしれません。
是非、満喫してきてください!!!