2020年夏スケジュールから羽田空港発着の国際線が大きく増える。米系航空会社の羽田発着の新規就航路線が決定。DL5便、UA4便、AA2便、HA1便。成田は過疎化???
2020年サマーダイヤから羽田空港の発着枠が増えるのをご存知ですかね??
1日の羽田発の国際線が50便程度増えることが決まっているのですが、配分としては、
- 日系航空会社の米国行き12便程度
- 米系航空会社の米国行き12便程度
- 日系航空会社の米国以外行き12便~15便程度
- 日系航空会社以外の米国以外行き12便~15便程度
という配分が決まっておりました。
そのうち、米系航空会社(ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空、ハワイアン航空)が羽田の離発着便として、12枠の配分をどうするのか米運輸省が2019/5/16に発表をしました。もともと、4社からは計19路線の申請があったので、12路線が承認、7路線が非承認となることが決まっていました。
羽田空港は、成田空港よりも圧倒的に近いので、搭乗客を集客するためにも各航空会社は羽田空港への就航増加をかなり熱望しているでしょう。ドル箱路線でしょうしね。
さて、結果を見ていきましょう。デルタ航空の運命が大きく変わる結果になっていると思います。
2020年サマースケージュールより羽田空港発着の増便が決定した航空会社・路線
デルタ航空(スカイチーム)
希望順位 | 就航都市 | 承認可否 |
---|---|---|
1 | シアトル | 可 |
2 | デトロイト | 可 |
3 | アトランタ | 可 |
4 | ポートランド | 可 |
5 | ホノルル | 可 |
6 | ホノルル | 否 |
12枠の枠があったので、デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空の3大アライアンスで4枠ずつか、もしくは1枠はハワイアン航空にゆずり、3社のうち1社だけ3枠になるのかなと思っていたのですが、デルタ航空は5枠獲得で大勝利という結果になっています。
デルタは、日系のANA・JALが就航していない都市をハブ空港にしており、デトロイト・アトランタ・ポートランドに羽田から直行便を持つ唯一の航空会社ということになりますね。特色があっていいと思います。
デルタ航空が、5枠も勝ち取ったのは日本に提携パートナーがいないからでしょう。ユナイテッド航空はANA、アメリカン航空はJALと提携しており、乗り継ぎ路線も非常に充実しています。デルタを優先的に配分しないと、デルタ航空がユナイテッド航空・アメリカン航空との競争で不利になるという米運輸省の思惑がある感じがしますね。
次に、ユナイテッド航空(スターアライアンス)
希望順位 | 就航都市 | 承認可否 |
---|---|---|
1 | ニューヨーク(ニューアーク) | 可 |
2 | シカゴ | 可 |
3 | ワシントン | 可 |
4 | ロサンゼルス | 可 |
5 | ヒューストン | 否 |
6 | グアム | 否 |
ユナイテッド航空は4便が承認されました。ニューヨークへは、ANAもJALもJFK空港(ジョンエフケネディ空港)に就航していますが、ユナイテッド航空はニューヨークではニューアーク空港がメインです。現在も、成田=JFKにユナイテッド航空の便があるので、それがそのまま羽田便に変更になるということでしょう。シカゴ、ワシントン、ロサンゼルスも同様に、成田便があるので、それを羽田に変更するということになります。
ユナイテッド航空のハブ空港である、ヒューストンは落選。ヒューストンは、ユナイテッド航空で米国内乗継をする際には、非常に便利な空港ですが、2020年以降も成田発になるでしょう。
そして、アメリカン航空(ワンワールド)
希望順位 | 就航都市 | 承認可否 |
---|---|---|
1 | ダラス | 可 |
2 | ロサンゼルス | 可 |
3 | ダラス | 否 |
4 | ラスベガス | 否 |
アメリカン航空は、なんと2枠のみ。割と衝撃的でした。ハブ空港のダラス、そしてロサンゼルスのみです。個人的にはラスベガスへの直行便を楽しみにしていたのですが、、、、。ただ、成田発のアメリカン航空の枠でラスベガス直行便ができたりするかもしれません。
アメリカン航空って、売り上げ規模で言うと世界最大の航空会社だよね???なんで2枠だけなの???とか思ったのですが、現状の羽田発着枠を見ると納得もできました。
羽田発の就航便数(/日) | |
スターアライアンス | ANA4便、UA1便 |
ワンワールド | JAL2便、AA1便 |
となっているのですが、ワンワールドではないにしても、ハワイアン航空の存在があるかもしれません。ハワイアン航空は、JALともアメリカン航空とも提携しているしているので、羽田発のホノルル行き・コナ行きも含めると、あと3便あるんですよね。つまり、スターアライアンス系5便、ワンワールド+ハワイアン航空で6便となっています。
なので、ユナイテッド航空が4枠承認に対して、アメリカン航空+ハワイアン航空で3便承認になったのかもしれません。これで同数です。推測ですが。
ハワイアン航空(アライアンス所属なしだが、JALと提携)
希望順位 | 就航都市 | 承認可否 |
---|---|---|
1 | ホノルル | 可 |
2 | ホノルル | 否 |
3 | ホノルル | 否 |
ハワイアン航空も1便承認されました。しかし、3便もホノルル行きを申請という姿勢が面白いですね笑。この路線も、成田発着便が、羽田発着便に変更になるのだと思います。
以上が、12枠の承認結果になります。羽田発着便が増えるのは嬉しいですね。もう少し、個人的な見解を勝手に紹介しておきます。
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デルタ航空は成田空港から完全に撤退なのか????
2020年の夏スケジュールから、羽田空港発着の国際線の枠が50便ほど増えるのですが、単純に日本から海外に行く便が50便増えるわけではないでしょう。
デルタ航空は、デトロイト=羽田が承認されたわけですが、現状のデトロイト=成田に追加をするわけではないでしょう。デトロイト行きの便が、1日2便も需要があるとは思えませんしね。となると、成田便が羽田便に変更になる可能性が非常に高いです。
さて、現在のデルタ航空の日本発着便を全便列挙すると、面白いことがわかります。
羽田=ロサンゼルス |
羽田=ミネアポリス |
成田=シアトル |
成田=アトランタ |
成田=デトロイト |
成田=ポートランド |
成田=ホノルル |
成田=マニラ(以遠権) |
成田=シンガポール(以遠権) |
こちらが、2019/5時点でのデルタ航空の日本発着便なのですが、成田発着の米国行きの便が5便あります。そして、その5便すべてが、羽田発着枠を一致していることがわかります。つまり、デルタ空港の成田発着の米国行きは、すべて羽田発着に変更になる可能性が濃厚です。
そして、デルタ航空は、米国から到着した便を利用して、東南アジア方面に以遠権フライトを飛ばしており、成田=マニラ、成田=シンガポールという路線も保有しています。デルタ航空は、以前は成田空港をアジアのハブ空港として、成田経由でアメリカからアジア各国にフライトできるように以遠権フライトも多数ありましたが、大きく減って残りは2便です。
さて、この2便ですが、おそらく、2020年のサマースケジュールから消滅するのではないでしょうか。米国から成田に到着するデルタ航空のフライトがないので、以遠権フライトを現状のままマニラ・シンガポールに飛ばすことはできません。羽田から以遠権フライトをマニラ・シンガポールに飛ばすこと可能性もゼロではないでしょうが、羽田発着の50枠のうち米系航空会社への12枠はすべて利用済みなので、これ以上デルタ航空が承認されることはない感じがします。そして、成田以遠権フライトという存在そのものも時代に合わないものになっているでしょう。デルタ航空は、アジアのハブ空港を、同じスカイチーム所属の大韓航空のハブ空港である仁川空港にどんどん移していますしね。
となると、2020年のサマースケジュールから、日本発着のデルタ航空は、
羽田=ロサンゼルス |
羽田=ミネアポリス |
羽田=シアトル |
羽田=アトランタ |
羽田=デトロイト |
羽田=ポートランド |
羽田=ホノルル |
になると思います。成田便が完全に消滅です。
勝手な推測なので、本当にこうなるのわかりませんが、成田からデルタが撤退となると時代の流れを強く感じますね。羽田空港は、国内線の便への乗り継ぎも非常に便利なので、個人的には増便は非常に嬉しいですが、成田撤退という文字も見ると寂しいものがありますね・・・。
さて、今回は米運輸省からの発表でした。
まだ、ANA・JALからの米国行きも未発表なので、今後公表されるでしょう。JALはロサンゼルス・ホノルル行きを羽田に変更する可能性が高く、ANAはロサンゼルス・サンフランシスコ・ヒューストンあたりが候補になっているんですかね。6便ずつ羽田発着が増えると思うので、時刻表を見ながら、どの路線が成田から変更になるのか、また新規路線の開設もあるのか注目です。
また、米国行き以外の東南アジア・ヨーロッパ行きの羽田発着も、24~30便ほど増えるので、そちらも楽しみです。
さて、陸マイラーとして、忘れてはいけないのは、2020年のサマースケジュールでは、羽田発着便がかなり増えるので、新規路線も突如出てくることになります。つまり、特典航空券の取り放題区間が出現したりします。2020年のゴールデンウィークの特典航空券がまだ取れていない人や、今後2020年の夏休みの予定を立てる人は、羽田発着枠の50便の行方は大注目ですよ。
自分は、よくこういうタイミングを利用して特典航空券を取っているので、今回も大注目しています。
すけすけ先生
毎日情報をありがとうございます。
ANA新路線などは、だいたい、いつ頃に予約開始になりそうでしょうか?
すけすけ先生の予想で結構です。
(それまでにマイルを貯めねば)
(GWにANAビジネスクラス堪能してきました。すけすけ先生に感謝申し上げます。)
2020東京オリパラさん
いつなのでしょうかね。。。
今年の夏には翌年のスケジュールは決まるとは思っているのですが、、、
自分も他社も含めて気になっております
また新しい情報を宜しくお願い致します。
楽しみにしております。
いつも拝見しております。
質問なんですが、デルタ航空はマイルの有効期限がないとのことで現在JALカードですが今後の家系の支払いをデルタカードに変えて細々と溜めながら10年後に2人分のビジネスのオーランドまでの往復航空券の発行を目指そうかと思っています。
現在JALカードで1カ月に1200マイルから2000マイル溜まっています。
単純にこの私の考えは可能であるのでしょうか?無謀な考えでしょうか?
JALだと有効期限が3年なので無理ですよね。
ポイントサイトを活用してこの度2人分のエコノミーの北米の往復航空券を発行しましたが、ネタ切れです。
ももさん
デルタは確かに有効期限はありません。
ただ、必要マイル数がかなり多いんですよね・・・。アメリカへのビジネスクラス特典航空券は、片道で12万~30万マイルほど必要になるんです。
ただ、実はデルタ航空のマイレージではなく、提携航空会社のヴァージンアトランティックからデルタのビジネスクラス特典航空券を発券すると6万マイルで済むという裏技もあります。なので、有効期限がなく、デルタにもヴァージンアトランティックにもポイント移行できるポイントを貯めておくのは非常にいい方法かなと思います。
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