地方在住者に大ダメージ。ANA国内線航空券の販売開始が355日前になってから大改悪あり。ANAマイルで国際線特典航空券を発券する際に、国内線の乗継区間の空席が少なすぎる。しかもキャンセル待ちすらできない状況。
2019/2/27追記。
こちらの記事ですが、2019/2にANAが改善してくれました!!!
355日後の大阪→東京の便も上記のように全便の表示がされております。ANAには、本当に感謝申し上げます。
東京および関東在住の方には完全無関係の記事です。
というか、気がついていないと思います。
ひそかに、ANA国際線特典航空券で大改悪と言ってもいいような事態になっていることを。
タイトルの通りです。実は、2017年にANAは国内線の有償航空券の販売日を変更しました(355日前から購入可能)。また、国際線特典航空券の予約日も変更しました(以前は搭乗日の2ヶ月前でしたが、今は期間ごとの一斉受付です。2018/8/28に2019/3/30までの国内線特典航空券の予約が一斉に開始になりました)。
これ、便利ですよね。
が、その裏で大きな改悪を伴っていたんですよ・・・・。自分だけではなく、地方在住者で気づいている人も多いでしょう。
では、問題点の説明と、現状でできることを整理しておきます。
ANA国際線特典航空券の国内線乗継区間が表示されない
例として、大阪から東京経由でホノルルに行く場合の特典航空券を検索してみます。
状況をわかりやすくするために、先に、東京=ホノルルで検索してみますね。せっかくなので、12/5から予約開始になって、現在、特典航空券が取り放題になっているプレミアムエコノミーで検索してみます。ほぼ355日先の空席がマックスにある状況で調べます。
日帰りハワイという変な日程ですが、これで検索をすると下記の結果が表示されます。
成田発の2便、羽田発の1便すべてが空席ありです。現状では、ANAのホノルル行きの全便で特典航空券に空席があります。
これ、大阪発や、福岡・札幌などの地方発にするとどうなるか知っていますか??
お、出るじゃんって思った方。
これ変ですよ。
1便目は、関空=羽田ですね。羽田で待ち時間が3時間半あります。別に、それくらいならOKです。
でもね、羽田到着がもっと遅くて便利な伊丹発19:00、羽田着20:10なんて便も多数飛んでいるはずなんです。が、一切表示されないんです。
別の方法で検索します。
経路を上記のように細かく設定して詳細を見れば、大阪=東京間のどの便が特典航空券で取れるのかわかります。
表示されるのは、上記で全部です。
は?????
1日で15便飛んでいる伊丹=羽田の便は、なんと15:00発の1便しか表示されません。
なんと、予約できないし、空席待ちすらできなんですよね。
上記のホノルル行きなら、まだ関空発や、伊丹の15:00発を利用して乗り継ぎも可能です。が、午前中に羽田の到着する便は1便もないですよ。つまり、大阪から羽田に行き、羽田11:20発のフランクフルト行きなんかは乗れないんです。
午前中・昼ころの羽田発の国際線への乗り継ぎは不可能という状況になっているんです。
これ、たまたまこの日だけの話でもないですし、大阪発の話だけでもありません。福岡でも札幌でも、どこの地方出発でも同様の条件が発生しています。
事実上、東京発の国際線特典航空券の大半が発券不可能という状況なんです。ちょっと、やばいですね・・・。
この現象は、ANAが国内線の航空券の販売日を変更してから発生したんですよ。それまでは、国内線区間はほぼ自由に選ぶことができていたんです。
きっと読者の方の中にも、特典航空券を検索していて、「あれ???」って思っていた方が多数いると思います。
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国内線乗継区間を無視して、東京発で検索しかない
地方発で検索して、たまたま国内線区間に空席があれば、それは本当にラッキーなケースです。ない場合が大半ですので。
ない場合はどうするか???
方法は、国内線区間を放棄して、東京発で検索&発券するしかないです。
大阪=東京=フランクフルトのケースなら、東京=フランクフルトだけで予約をします。
え??それ損やろ??国内線区間の乗継って、本当は追加マイルなしよね?
はい、その通りです。本来は無料でつけることのできる区間です。
が、これしか方法がないんです(東京発のANAではなく、関空=ソウル=フランクフルトでアシアナ航空を検討するなどは可能)。
大阪=東京はどうするの??
別途購入しかありません。有償航空券で購入するか、国内線だけそのうち国内線特典航空券が開放されたタイミングでマイルで取るか。いずれにしても。追加が必要です。
ANAは特典航空券の経路変更は一切認めていません。なので、東京=フランクフルトを確保して、後日に大阪=東京に空きが出たら変更するなんてことはできません。
これ、かなりの改悪じゃないですか???まじで、不便です。東京在住の方は、あまり関係のない方が多いかもしれませんが、地方民にはダメージがでかいです。特典航空券4人分を発券したような場合は、4人分の往復国内線も購入するとなったら、けっこうな出費ですからね。
こそっと、ANAはこんなことをしていますが、ルールそのものの変更ではないので、一切告知もありませんし、実際に検索をしてみないとこの事実には気づきません。
国内線もまとめてとりたい人は、待っていれば、いずれかの時期で国内線区間も開放はされるようなんです(ANA国内線特典航空券開放日に開放されていると思います)。
上記は、来週のフライトです。
午前中の便も多数ヒットするんですよね。が、待っていると、肝心の国際線区間を誰かに取られますからね・・・・。
以上、マジで困ったという話です。真剣に。
自分にできることは、、、、ANAに要望を出すことくらいので、こちらのANAのホームページでメールで要望を送ることができるので、要望は出しました・・・。国際線特典航空券の国内線乗継を取れるようにしてくださいと・・・・。
ちなみにですが、東京の人も、「東京=ホノルル=東京=那覇」のような国内線の航空券をつけて発券したことのある方もいますよね?ハワイ旅行に、国内線の片道をつけることができてお得なので。これも、かなり難しくなりました。というか、ANAはこれを止めてほしくて、今回のような「隠れ改悪」をしたのかもしれません。
一部の外資系が採用しているような、区間ごとにマイルを必要とする(大阪=東京、東京=ホノルルは2区間のマイルが必要)ような制度に近くなってしまいましたね。
要望は簡単には、届かないでしょうし、変わることも難しいかもしれませんが、ANAにはぜひ検討をしてもらいたい点です。国内線乗継が同日の場合のみOKというな形でもいいので、ぜひ検討をお願いします!!!!!
日々、いろんな戦いが続くマイルの世界です・・・。
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辛辣なコメントも見受けられますが、国内線部分の追加料金・マイルなしというのは日本国内が最大許容距離範囲であり航空法に則った世界共通の国際航空運賃のルールです。
JRの長距離きっぷで東京都区内は追加料金なしで乗り継ぎできる国内運賃ルールと同じ原理です。
ですので、欧州基準に合わせたのでもなく、ANAのサービスの改悪と言って問題ないと思います。
このたび初めてハワイ行き特典航空券を予約しようとしたら大阪発の検索結果が全く出ずに困り果てて、こちらのブログに辿りつきました。
恥ずかしいなんて言う方は困った経験がないのでしょう。
原因がこちらで判明して大変助かりましたし、4年経った今はどのように予約されているのか教えていただきたいです。
トミオさん
現時点では以前に比べると、枠も増えているようですが、それでも早朝や夜間の便の特典枠は少ない印象です。
仕方ないので、国内線は1日前にするか、別途国内区間を購入するしかないのかなという印象です。
すみません。
なぜか今見たら、松山-伊丹は5便、伊丹-成田は2便とも表示されていました。。
ただ、松山-伊丹の午前中の2便が表示されないので、その日のうちに上手く成田まで乗り継ぐことができないのには変わりませんが。。。
検索頑張ります・・・。
ゆゆさん
完全には改善されていないというか、特典航空券の枠が減ったような印象もありますね。。。
いつもお世話になっています(^^)
2019/2の追記で改善されたとありますが、本当に改善されたんでしょうか。
今現在、ホノルルの特典航空券を検索する際、こちら松山住みで、成田便がないので、松山-伊丹-成田で検索すると、一日9便あるはずの松山-伊丹が1便しか出てきません(TT)
2便しかない貴重な伊丹-成田も1便しか引っかからないのは、単に満席だからなのでしょうか。
まだ改悪は続いていると考えていいのでしょうか。。
小松から成田経由のメキシコシティ行きを、有償と特典で予約しようとしましたが、KMQ-NRT(HND)間は有償ではBASICの金額のみ表示され、特典では空席待ちにと表示されます…
地方民にとっては、別途、国内線区間の予約が必要と大改悪ですね…
ちょりさん
一時期に比べると少し完全された気もしますが、以前ほど取りやすくないですよね。。
こんにちは。国際線特典航空券の国内線区間ですが、予約時に、いったん希望ではないけど、なんとか乗り継げるものを選択して発券し、後日空席が出てきたらウェブか電話で変更・・・というふうにすればいかがでしょうか?
また、例えば東京発午前便の国際線で朝イチの国内線に乗れれば同日乗り継ぎできるけど、空席がない、という場合も国際線の前日の国内線の便で空席があるもの(24時間以内の乗り継ぎ)を選択して発券し、後日希望便に空席が出たら変更、変更期限までに万が一空席が出なかったら前泊して元のチケットで搭乗ということをすれば、別途発券や購入という追加費用なしでできるのではないでしょうか?こまめにウェブで空席情報を確認しないといけない、というひと手間が加わりますが、追加費用を捻出して別発券、ということは避けられます。
(羽田-成田、関空-伊丹、神戸は同じ出発地ということで、発券後も成田-伊丹を羽田-関空便等に変更できますし)
私は特典航空券発券時、本命ではない便しか空席がない場合、いちおう空席が取れる便を予約しておいて出発までこまめに本命の便の空席をチェックして変更する、ということをやっています。長年の経験上、この方法で100パーセント希望の便に変更できています。(どピーク以外はほぼいけると思います。有償航空券でも満席となるどピーク時はおすすめできない方法です)
だいたい1か月前、2週間前、1週間前には変更できることが多いです。(特典枠が調整されて解放されるタイミングかと思います)
あと、これは当日の係員によって変わるかもしれないのですが、搭乗便より前の便に空席が当日ある場合は当日に変更してもらえます。私は過去3回くらい当日にカウンターで予約便より早い便に変更してもらいました。
他の航空会社マイレージプログラム発券のANA便特典航空券でも変更してもらえました。
私も猫好きさんと同じ経験が最近あります。各区間で空席と表示されるが発券時にエラーが出て発券できず、便を変更したら発券できたので、発券後に電話でもともと希望していた「空席あり」と表示されている便に変更しようとANAへ電話で問い合わせをしたら、同じ説明をされました。
私の場合はシンガポール航空で、シンガポール~バンコク間でした。シンガポール~バンコク単品路線だと発券できる(予約の最終画面まで進む)が、東京~シンガポール(乗り継ぎ)~バンコクというルートで発券しようとするとエラーが出て発券できませんでした。航空会社の最新機材や新しい機材の便はその傾向が強い、という印象です。
システムがうまく引っ張ってこれない・・・だけの原因ではなく、やはり意図的な気がしてなりません。。。
数年前までは空席さえ見えれば確実に発券できたので、ここ最近システムが進化し、複雑化してきたと感じました。
シンガポール航空の場合はビジネスクラスのシートが333と772と787などではかなり違うので、古い機材の便しか乗り継ぎ便のビジネスクラスには特典を解放していませんでした。単品路線では新しい機材の便でも空席ありと表示されるのに・・・。もしかしたら単品路線と乗り継ぎ路線での取引単価が違うのかもしれませんね・・・。マイルの世界は日々奥が深くなっているなぁ、と思いました。
ちなみにですが、シンガポール航空でも当日のチェックインカウンターで予約していた便より早い便に変更してもらえたという経験あります。その時は「スーパーバイザーの厚意で」というあくまでイレギュラー対応です、ということを念押しされましたが。
特典航空券は、予約していた便が遅延や欠航の時でも有償航空券と同等の対応をしてもらえますし、柔軟性の高い航空券(何回でも便や日付の変更可や有効期限が1年間ある)なので、使いこなせれば、まだまだ使い勝手が良い航空券の種類だと思います。
シカゴさん
国内区間の変更は、その方法をありとは思いますが、サーチャージが高い時期に発券した場合には変更すると、国内線を買った方がいい場合もあるので要注意ですかね。
特典は本当にまだまだ使える要素満載ですね!
すけすけさん
そうですね。サーチャージが安い時に発券した場合、変更する際にサーチャージの再計算をされるので、そうなるとサーチャージが高くなっている時は欧米線の場合、下手すると1万円以上のサーチャージに差額が出てくる可能性があるので、微妙ですね。
大阪~東京はLCCもあるし、マイル大量にお持ちでしたら後日空席が出た際に別発券の方が結果的に現金の持ち出しが少ない、ということになりますね!
あと、ANAはまた新しいサービス始めますね。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/fare/domestic/sv-early/
これは、最初みたときはすごく便利になった!と思ったのですが、地方空港出発の特典航空券利用者にとっては大打撃なのでは?と気が付きました。
55日前までにキャンセルすればキャンセル料金無料、全額払い戻しというのが、まさしくです。
これで気軽に1年先の予定でもとりあえず安い料金でキープしておこう、というユーザーがめちゃくちゃ増えると思います。
私はキャンセル無料の予約だったら、日程がFIXするまで仮予約で数件重複しても予約をしておくタイプなので、そういう使い方をする人が増えると便利な時間帯の便は特典航空券の空席が55日前まで全く無い・・・という現象が起きてしまいそうですね。