2021/1で人気の三井住友カードの年間カード利用額によるステージ制度のボーナスポイントが終了。ANA VISA/Masterカードの還元率も下がるという悲報。一般カードもゴールドカードも還元率は同等に。
ちょっと前に発表されていたニュースですが、当ブログでは紹介していなかったので、紹介させてください。割と、重要というか関係する人も多い内容になると思います。
また、改悪の話です。
なんと、ANAマイラー人気ナンバーワンクレジットカードのANA VISA/Masterカードの年間ステージボーナスが終了になるという悲報です。
これによりANA VISA/Masterカードの還元率はどうなってしまうのか。いつ終了してしまうのか、情報を整理しておきます。公式リリースはこちら。
2021/1分の付与でワールドプレゼントの年間ステージボーナスが終了
三井住友カード(ANA VISA/Masterカードを含む)の人気点として、前年度のカード利用額に応じて、翌年にカード利用をするとボーナスポイントが付与されるというものがあります。
2018年2月~ 2019年1月に お支払いの お買物 累計金額 |
2019年度の ステージを 設定 |
2019年2月~2020年1月にお支払いの金額に応じて ボーナスポイントをプレゼント |
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三井住友プラチナカード・ ゴールドカード・ プライムゴールドカード会員 |
左記以外の会員の方 | ||||
300万円以上 | 50万到達時 300ポイント |
以降 10万円ごとに 60ポイント |
50万到達時 150ポイント |
以降 10万円ごとに 30ポイント |
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100万円以上300万円未満 | 50万到達時 150ポイント |
以降 10万円ごとに 30ポイント |
50万到達時 75ポイント |
以降 10万円ごとに 15ポイント |
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50万円以上100万円未満 | 50万到達時 100ポイント |
以降 10万円ごとに 20ポイント |
50万到達時 50ポイント |
以降 10万円ごとに 10ポイント |
上記表は三井住友カードより
上記のようなボーナスポイントが付与されることで、還元率が高くなることで非常に人気です。
が、この年間利用額のステージボーナス制度が2021/1の付与分で終了になります。まあ、かなりの悲報であり、改悪ですよね・・・。この影響を受けるのが、三井住友カードのクレジットカードで、ANA VISA/Masterカードも含まれることになります。
また、ステージボーナスのポイントが付与がなくなるのは、まだ1年以上先の話ですが、最近カードを発行したばかりの人は要注意です。この制度は「前年度」の年間カード利用額によりステージがV1~V3と決まるので、
- 2020/2~2021/1までのステージ:2019/2~2020/1までのカード利用額
でみなさんの来年のステージは決定します。あと2~3ヶ月程度しか残っていないので、すでに年間利用額が目標に到達して、ステージアップが確定している人はあと1年以上は安泰なのですが、最近カードを発行した人は、ステージV1くらいが限界になってしまう人も出現するでしょう。そう思うと、すでに改悪は始まっているんです。
(注)ANA VISA/Masterカード以外の通常の三井住友カードは、別のボーナスポイント制度が開始になるようです(詳細こちら)
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ANA VISA/Masterカードの還元率は一般カードでもゴールドカードでも最高1.35%に
さて、今回の年間ステージボーナスの廃止により影響を受けるANAカードは多数あり、一覧が下記です。
- ANA VISA/Masterワイドゴールドカード
- ANA VISA/Masterワイドカード
- ANA VISA/Master一般カード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA VISA nimocaカード
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMOマスターカード
になります。
実は、ANA VISAプラチナプレミアムカードは影響がありません。というのも、ANA VISAプラチナプレミアムカードは、もともと年間ステージボーナスの対象外のカードで、その代わりに1,000円のカード利用で15マイルが貯まるという特別なカードだからです。
また、今回の記事内容とは直接関係ないですが、先日記事にしました通り、ボーナスポイントをANAマイルに移行する際のレートも改悪になっています。1ボーナスポイント=4.05マイルから、1ボーナスポイント=3.5マイルが最大になります。ということで、今回の記事と合わせて、2重の改悪が発生してしまっているんです。
ANA VISA/Masterカードには、2つのボーナスポイント制度があり、
- 年間ステージボーナス
- マイ・ペイすリボのボーナスポイント
があり、そのうちの1つ目の年間ステージボーナスが終了しますが、マイ・ペイすリボのボーナスポイントは継続します。その結果、ANA VISA/Masterカードの還元率がどのようになるのか整理しておくと、
基本還元率 | 2021/1までの最高還元率 | 2020/2以降の最高還元率 | |
一般カード | 1%(5マイルコースなら半分) | 1.5265% | 1.35% |
ワイドゴールド | 1% | 1.648% | 1.35% |
プラチナプレミアム | 1.50% | 1.905% | 1.85% |
(注1)2021/1までの最高還元率は、年間ステージボーナスとマイ・ペイすリボのボーナスポイントをソラチカルートでANAマイルにしています。ただし、プラチナプレミアムは年間ステージボーナスなし。
(注2)2021/2以降の最高還元率は、マイ・ペイすリボのボーナスポイントをみずほルートでANAマイルにしています。みずほルートを利用せずに直接ボーナスポイントをANAマイルにすると、還元率は1.3%・1.3%・1.8%となります。
となります。
1,000円のカード利用をすると、
- 通常ワールドプレゼント:1,000円=1ポイント=10マイル
- ボーナスワールドプレゼント(マイ・ペイすリボボーナス分):1,000円=1ボーナスポイント=最大3.5マイル
なので、合計で1,000円=13.5マイルの1.35%になります。ANA VISAプラチナプレミアムカードは通常ポイントが1ポイント=15マイルなので、15+3.5=18.5になるということです。
注目点は、
- ゴールドカードを一般カードの還元率は同じになる
- プラチナカードの還元率は大きく変わらない
という点になると思います。一番影響が大きいのは、ANA VISA/Masterワイドゴールドカードですね。
今まで、ANA VISA/Masterワイドゴールドカードを保有していた人は、今後の選択肢を迫られることになります。還元率が同じなら、一般カードにするのか。ゴールドカードには、スカイコインへのレートアップ、空港カードラウンジの利用、保険の充実があるので、そのままゴールドカードを保有するのか。同じゴールドカードでも、還元率が下がるなら保険の充実したANA JCBワイドゴールドカードに変更するのか。またまた、これを機にANA VISAプラチナプレミアムカードにランクアップするのか悩ましいと思います。
自分の場合には、ANA VISAワイドゴールドカードがSFCなので、一般カードに切り替えすることもできないので、このままANA VISAワイドゴールドカードを保有することになると思います。海外旅行に比較的よくいくので、VISAブランドは必須ですし。
当ブログのANAマイラー向けの2020年版おすすめクレジットカードをまた記事にして整理しようと思っています。
いつもためになる情報の発信ありがとうございます。
還元率が減ってしまうので、ワイドゴールドから思い切ってVISAプラチナプレミアムへの切り替えを検討しています。
ただし、年会費が88,000円と高額なため、マイルも貯まりやすくなるのですが、そのメリットがいまいち見えづらくなっているように思います。最高でワイドゴールドより0.5%貯まりやすくなると思いますが、この0.5%は大きいと考えるべきか、たった0.5%と考えるべきか。。。どっちなのでしょうね?
すけすけさんの見解では、年間決済額がどのくらいだとメリットが享受できるとお考えでしょうか?
また、ポイントサイトのクレジットカード発行案件等である程度マイルを貯めることができる場合、思い切ってVISAプラチナプレミアムに切り替える必要もないと思いますか?
立て続けに質問してしまい申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
てつてつさん
年会費が8万円ほど差があるので、8万円あればドットマネーで還元率100%の有料会員に登録して、TOKYUルートで6万マイルになります。
6万マイルを0.5%で埋めるとなると、1200万円のカード決済が必要になります。
年間1200万円以上のカード利用あれば、確実にプラチナかなと思います。
500~1200の間なら、プラチナのその他特典も加味して、切替も検討するかもしれません。
すけすけさん
貴重なご意見ありがとうございます!
なるほど、そういう考え方もあるのですね、大変参考になりました!
2021/1月まではV3ランクであるため、いったんはこのままワイドゴールドを保持しようと思います。
ありがとうございました、スッキリしました。
いつも参考にさせていただいています。SFC修行が終了し、ANAvisaワイドゴールドカードとANAvisaスイカを持っているのですが、改悪を踏まえ、どちらをSFCにするか迷っています。教えていただければ幸いです。
かぶかずさん
Suicaは一般カードでして、一般カードはSFCにできないんです。ワイドカード以上が必要になるので、必然的にANA VISAワイドゴールドの方になります。
こんにちは。いつも参考にさせて頂いています。
今VISA一般を持っていてゴールドへの移行キャンペーン待ちの状態だったのですが、リボによる年会費やその他の改悪により今後どうしようか悩んでいます。。
同じ年会費ならJCBの方がいいのかなぁ・・・など、また、ぜひ参考にしたいのでぜひまとめ記事待っています。
はるさん
そうですね・・VISAの圧倒的な優位性は少ないと思うので、意見が分かれる感じになりそうですね
はじめまして。
二年ほど前から拝見させて頂いており、初めてコメントさせて頂きます。
すけすけさんは、海外、外貨でクレジットカードを決済される時はどこのクレジットカードを使用されておりますでしょうか。
差し支えなければ、教えて下さい。
よろしくお願いします。
Pallaさん
以前はANA VISAゴールド利用していましたが、現在はアメックスプラチナで海外決済することが多いです。外貨でポイントが3倍になるので、利用することが多くなっております。
お返事ありがとうございます。
海外利用で500万円を超えた分はana visaということでしょうか。
アメックスは、外貨決済時の為替レートがあまりよくないので、為替の差額と年会費(約20万円ほどでしょうか?)で10万ポイントを買うということかなと思い二の足を踏んでいます。
すけすけさんは、ブログを拝見させて頂いているといつも大変合理的にお考えかと思うのですが、アメックスプラチナの場合はどこように考えられましたでしょうか?1マイル2円で購入としてそれに追加でアメックスプラチナの付帯サービス付くならよいと判断されたのでしょうか?
お手隙の時にご回答頂けますと幸いです。よろしくお願いします。
Pallaさん
マイルの価値は大きく変動するので、非常に難しいですが、最近では1マイル3円以上になるビジネスクラスおよびファーストクラスに集中して利用するようにしています。平均すると、単価は5円にはなっているような印象です。
ただ還元率だけで言うと、アメックスプラチナよりSPGの方が基本的には優れているという実感があります。アメックスプラチナは家族カードも年会費無料で、家族カードでもプライオリティパスやマリオットゴールド、ヒルトンゴールドなどの特典があり、自分は4枚すべて発行して両親にも利用してもらったりもしているので、年会費分の価値くらいはあるのかなとは思っていますが、自分一人だと必要ないかもしれない気もしております。
すけすけさん、いつもお世話になります。
これまではメインをANAVISAゴールドとしてマイルを貯めてきましたが現在はメインがSPG(娘が仕事の利用でJGCとなりその恩恵で今はJALマイラーに傾倒しています)でANAVISAゴールドはサブとしてANAマイルも貯めている状況です。アメックスは電気料金、ふるさと納税等には威力を発揮しないのでVISAカードは必須ですよね。そこでANAVISAゴールドを継続するのかANATOKYUに切り替えるか悩んでいるところです。
ANAVISAゴールドの利用は電気料金、ふるさと納税等を合わせると年間¥100万ちょっとくらいになりそうです。
どう思いますか?意見をお聞かせください。
ろばとプラントさん
SPGがあれば保険やカードラウンジもカバーできますし、TOKYUにしてもいいと思います。ゴールドの魅力は、フライトマイル25%UP、スカイコイン交換レートUP、SFCへの加入あたりになると思うので、このあたりが不要ならTOKYUでいいと思います。
すけすけさん、ご意見ありがとうございます。
フライトマイル、スカイコインレイトはあまり気にしていませんし、SFCも以前はちょっと意識していましたけど棚ぼたでJGCになってしまったので費用対効果を考えるとTOKYUがいいのかもしれませんね。でもANAゴールドのステータスが好きなんですよね。10マイルコース無料も面倒がなくていいし・・・
ただ、次年度はV3ステージなので来年内はポイントを貯めながら様子を見ることにします。
いつもありがとうございます。
いつもこのサイトを参考にさせていただいて、今年の1月からマイル生活を始めて20万マイル以上貯めることができました。ありがとうございます。
ところで、初歩的な質問なのですが、ANAワイドゴールで通常のポイントとボーナスポイントのうち、ボーナスポイントをソラチカルートに乗せるためにGポイントに変換する際は、JCBのOki Dokiと同じように先に通常ポイントを全て10マイルコースでマイル化しないと、通常ポイントが先に交換されてしまうのでしょうか?
また、LINE→メトロポイントが終了してしまった後のおすすめのルートもご教授いただけると幸いです。
よろしくお願いします。
すかうささん
ワールドプレゼントは自動的にボーナスポイントから減算されるので、ボーナスポイント所有分までは移行しても問題ありません。
メトロ終了後はTOKYUルートになります。
http://www.sukesuke-mile-kojiki.net/entry/tokyu-route
すみません、追加で質問なのですが、VISAのワイドゴールドをメインの場合、ボーナスポイントをワールドプレゼントからTOKYUルートに乗せるにはどこを経由すればいいでしょうか?
よろしくお願いします。
すかうささん
当記事の方法が一番お得です。
ワールドプレゼントは無理にTOKYUに乗せると、レートが下がるので、この記事の方法がベストになります。
アドバイスありがとうございます。
何度も質問してすみません。
そうなると、VISAゴールドはSFC維持のために保有して、ショッピングはTOKYUカードに集約したほうがいいのでしょうか?
また、TOKYU MasterとJCB To Me Cardをメインカードとして比較した場合は、どちらがよいのでしょうか?
よろしくお願いします。
すかうささん
SFCつきのVISAを保有するのであれば、VISAをメインカードでOKです。TOKYUと還元率は同じですが、TOKYUの10マイルコースの手数料を支払いせずにOKですので。
還元率はANA VISAゴールド=TOKYUの10マイルコース>ソラチカです。
早速ご回答ありがとうございます。
JCBと逆なんですね!
東急カードも早速作ろうと思います。
いままでJaccsのエクストリームカードを使用してANAマイルを貯めてきましたがLINEポイントルートの閉鎖で状況が大きく変わってしまいました。
ANA東急カードの発行は完了しましたが今後はどのクレジットカードでマイルを貯めればいいのでしょうか?初歩的な質問で申し訳ありません。
A350さん
どれがベストなのか、絶対的な答えはないとは思いますが、ANA TOKYUをメインカードにする人が相当増えると思います。
いつも興味深く拝見し、しっかり活用させていただいております。
最近プラチナステージに達し、SFCカード発行を考えております。
まず、既有のANAAMEXゴールドとANAVISAゴールドのどちらで切り替えるか迷っています。必要に迫られ、空路を利用する機会は多いです。今のところは国内オンリーです。
また、もしかしてSFC切り替えもキャンペーン対象になるタイミングがある?と思い始め、情報を探しています。
安定と思えたANAVISAも改悪ということで、ますます迷います。
ご意見いただけたら助かります。
空子さん
自分もANAアメックスゴールドとVISAゴールドの両方ありますが、VISAをSFCにしています。
年会費が安いことと、改悪とは言え還元率が高いこと、VISAなので世界中で利用でできるという点がまだ魅力を感じております。
ありがとうございます。
AMEXは海外で強いイメージを勝手に持っていましたが、国内でも使えないお店が時々あり、これ1枚だけでは困ることもありそうですね。VISAゴールドの年会費の安さはたしかに安心です。先々も考え、参考にさせていただきます。