ANAマイルを利用した国際線特典航空券(ANA国際線特典航空券&提携航空会社特典航空券)の乗り換え(乗継)条件が変更に。複雑な旅程での発券は不可の方向へ。
ANAマイルの大改訂ですが、実は乗継の条件がけっこう厳しくなります。
さて、20年に1度規模であろうANAマイレージの大改訂が来ており、
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という4つの記事をアップしましたが、当記事が5つ目の改定まとめ記事になります。大改訂の記事はこれでラストになるので、ANAマイルを貯めている人は、じっくりと全記事をチェックしておきましょう。
この記事で紹介するのは、ANAマイルを利用したANA国際線特典航空券&提携航空会社特典航空券の乗継の条件が厳しくなりますという話です。
往復特典航空券における乗り換え条件の改定
2025年6月24日予約・発券分より、往復旅程における乗り換え条件を改定いたします。
項目 2025年6月23日までの予約・発券分 2025年6月24日以降の予約・発券分 ANA国際線 特典航空券
日本国内で往路・復路各2回まで可能 日本国内で往路・復路各1回まで可能 提携航空会社 特典航空券
日本国内で往路・復路各2回まで、 日本国外で往路・復路各2回まで可能
日本国内で往路・復路各1回まで、 日本国外で往路・復路各2回まで可能
という変更があります。乗継(乗り換え)の回数制限が厳しくなります。ちなみに乗継(乗り換え)というのは24時間以内に乗継をすることを意味し、24時間以上滞在になると途中降機(ストップオーバー)という意味になります。ANA国際線特典航空券の場合だと、これまで往路復路ともに2回の乗継が可能でしたが、今後は1回のみとなります。具体例と挙げておくと、大阪から東京経由で上海に行くときには、現状の往路復路ともに2回の乗継が可能という規約だと、
上記のような経路でANA国際線特典航空券を発券することも可能なんです。どうなっているかわかりますかね?大阪から東京に行く際に、大阪→那覇→東京と国内線を2回乗継する経路をわざと設定することも可能なんです。これ、那覇滞在が24時間以内になっていますよね?東京の滞在も24時間以内になっていますよね?つまり、これは乗継2回という条件を駆使して、那覇と東京で1泊ずつ楽しむこと可能にした旅程なんです。復路も、東京と札幌で遊んで帰れるように、24時間以内の乗継を入れて、乗継2回を最大限活用したプランになっています。これまでは、こんなことが問題なく可能だったんですよ。
が、これが規約変更に伴い不可となるんです。ANA国際線特典航空券の乗継は1回のみとなります。
ということで、上記のような複雑な経路を楽しんでいた人には非常に残念な規約変更かもしれませんが、こんな経路を発券する人が増えれば増えるほど、ANAの負担が大きくなるわけで(大阪那覇、那覇東京、東京上海、上海東京、東京新千歳、新千歳大阪の6本のフライトに搭乗して、20,000マイルって、ある種システムの穴すぎますからね・・・)、ある意味での正常化ではあるわけで・・・・仕方ないところでしょう。
ただ、この煽りで本当に残念なのは、東京までANA1本で行くことができない、もしくは少ないような空港利用者ですね・・・・。その人たちには、2回乗継が必要だったわけですからね・・・・。
ANAマイルを利用した国際線特典航空券は往復でのみ発券可能というシビアなルールがあったものの、乗継や途中降機(ストップオーバー)には非常に寛容なマイレージだったのですが(そこに魅力を感じていたANAマイラーもけっこういるでしょう)、「【片道発券ついに開始】ANAマイルでのANA国際線特典航空券・提携航空会社特典航空券に片道特典航空券導入へ。」でも紹介した通り、ANAマイルでもついに国際線特典航空券の片道発券が開始になるということで、そのタイミングでついにANAマイルを利用した国際線特典航空券の乗継にもメスが入る事になってわけです。
少し、提携航空会社特典航空券に関しても具体例で検討してみましょう。例えば、アシアナ航空でソウル旅行を検討する人の一般的な旅程は、
こんな感じじゃないですか。
ただ、自分の利用する空港から直行便がない場合には、東京経由になってしまうこともあり、
上記のように大阪発で東京経由でソウルを往復する。これも、まあよくある特典航空券です。
また、お得度が人気のANAマイルの利用方法としては、途中降機(ストップオーバー)を利用して、
名古屋在住の人が、ソウル旅行の特典航空券を予約する際に、数ヶ月後に名古屋から沖縄行きの便をつけておく。こんなことも可能なわけです。提携航空会社特典航空券に関してはストップオーバー可能(24時間以上の滞在が可能)なので、これを利用すると、名古屋の自宅で過ごす時間を数ヶ月間のストップオーバー扱いにして、その後に那覇行きに搭乗する。これだと、沖縄旅行の片道分の国内線特典航空券がオマケでついてくるわけですよ。これもルール上OKです。これは大改訂後も利用可能だと思うので、お得にANAマイルを利用する方法として知っておくといいとも思います。
なお、これと同じことをANA国際線特典航空券で発券することは不可能です。というのは、ANA国際線特典航空券には日本発の往復便はストップオーバー不可(つまり日本国内でのストップオーバー不可)という条件が昔からあります。
これを非常に非常に非常に複雑にしてみると、
え??何これ?って思うかもしれませんが、これも日本=ソウルの往復旅程なので、15,000マイルで発券が可能なんですよね。実は、これらすべてが15,000マイルなんです。となると、最後の超複雑な旅程とか、6回も飛行機に搭乗していることになり、めちゃくちゃお得度が高い???わけですよね。乗継もストップオーバーも活用しまくるスタンスです。
これは今後は不可能になるということです。なぜかというと、乗継に関しては「日本国内で往路・復路各1回まで」という規約ができたからですね。
以上、ANAマイルの改定まとめです。ここでは乗継条件の変更についてまとめました。マイルはめちゃくちゃお得に旅行できるポイント制度なので、とにかく貯めることをオススメしますが、制度がちょこちょこ変わる面があるので、とにかくドンドン使うことも非常に大切です。ドンドン貯まる、ドンドン使う、このスタンスを忘れないようにしてくださいね!!
ありがとうございます。
プレミアムエコノミーと片道発券で提携会社のビジネスでも大丈夫なのですか?
もし、ストップオーバーを使ってシンガポールからパリに行くなら日本からもシンガポール航空を使うことになるのですか?
それともANAでシンガポールまで行ってシンガポールからパリはシンガポール航空で取っても同じマイル数になるのですか?
それと、片道発券ができるという事は行きはストップオーバーを使い帰りは乗り換えなしで帰る事も可能になるのですか?
複数都市を選択して日にちは適当でやってみたのですが
難しいですね?マイルで取れたり取れなかったり…
マイルで予約するのは至難の業のように感じました。
キヨピーさん
片道発券が可能になるので、自由に旅程が組めます。これまでよりかなりシンプルですので、まだ発券したことがないような方には非常に簡単になると思います。片道をANAのプレミアムエコノミー、もう片道は他社の別クラスなども可能です。東京からシンガポールはANAとシンガポール航空があるので、空席状況次第でどちらも選べます。
ストップオーバーが可能なのは、往復発券のみで、片道発券の場合には不可となります。
一番重要になるのは空席があるかどうかなので、根気強く探すことになりますが、片道ずつ発券できる状況になれば、相当シンプルなので、そのタイミングでまた検索されるといいと思います。
往路・復路各2回までの乗り換えに石垣空港等を挟むことにより、地味にLTマイルが貯まっていたのに残念です…
匿名さん
その視点でも残念になってきますよね・・・・
いつも有難うございます。とても参考になります。
色々参考にさせて頂きながらもやっと夫婦でマイルで世界一周できるまでマイルが溜まってきたのに今回は非常に残念です。
スケジュールの加減で来年の年末以降でないと長い休暇が取れないもので…このために必死で溜めたのに(泣
そこで、せっかくならこのマイルを使ってロングフライトで行った事がないロンドンやニューヨークに行きたいと思います。
本当はビジネスで行きたいのですが、分けて行くとしたらマイル数が大変なので、プレミアムエコノミーにしようかと考えています。
片道をビジネスでもとも考えておりますが…
そこで楽しさを増やしたいのですが、海外でストップオーバーってできるみたいですが、これはどうしたらいいのですか?
検索した時に乗り換え1回や2回とか出てくるのですがそれを使うかんじでしょうか?
全くわからないので教えてくれませんか?
例えも教えて頂ければ嬉しいです。
全くマイルを使いこなせていないので…
それと、2人分でプレミアムエコノミーやビジネスを取るのは難しいと思いますが、355日前から取れると書いていたりしますが1番取りやすい時期とかもあれば教えてください。
まだ1年以上時間があるので頑張って取りたいと思います。
一応メールでのご返事を希望しますがネタになりそうなら新しい投稿でも構いません。
どうぞ宜しくお願い致します。
キヨピーさん
まず、ストップオーバーが可能なのはANA国際線特典ではなく、提携航空会社特典航空券になります。
一例として、東京→シンガポール(数日間滞在)→パリ→東京のようにシンガポール経由でシンガポールに滞在することが可能です。この場合には、ANAだけはなく、少なくともシンガポール→パリでシンガポール航空に搭乗するので、提携航空会社特典航空券のルールが適用になり、ストップオーバーが可能になります。特典航空券の検索時に「複数都市」というものがあるので、そこで検索してみてください。
ただし、プレミアムエコノミーの特典航空券はANA国際線特典航空券の場合のみ利用可能という条件もあるので、ANAのプレミアムエコノミーに搭乗した場合は、片道発券や単純往復(乗継は可能)のみとなります。
片道発券が可能になるので、ANAのプレミアムエコノミーやビジネスはこれまでよりも発券がしやすくなるとは思うので、搭乗する機会はきっとあるかなと思います。