アラスカ航空が突如発表。2021年夏よりJAL・アメリカン航空・ブリティッシュエアウェイズなどの加盟しているワンワールドに加入。上級陸マイラーに人気のアラスカ航空マイレージは維持されるのか???
この記事では、あまり聞きなれない航空会社かもしれませんが、アメリカのシアトルを本拠地とする航空会社アラスカ航空がワンワールドに加入することになったというニュースを紹介します。これは個人的には嬉しいような、嬉しくないような気分です。。。。
JALが加盟しているワンワールドの動きが非常に激しくなっています。
- ロイヤル・エア・モロッコが2020/4/1よりワンワールド加盟
- LATAM航空が2020/10/1よりワンワールド脱退
がすでに決まっておりました。LATAM航空は南米最大の航空会社で、日本への直行便はないものの、JALで北米まで行き南米に乗り継ぎをする際にも利用できたので、それなりに日本国内でも影響がある人もいるでしょう。
そして、さらに影響が大きそうなニュースが飛び込んできました。
2021年夏よりアラスカ航空がワンワールドに加盟します。
これは本当に嬉しいニュースなのでしょうかね。陸マイラー的な視点から少し話をまとめておきたいと思います。
アラスカ航空が2021年夏よりワンワールド加盟。JALでの北米行きがますます便利に。
下記がアラスカ航空の公式Twitterです。
Your world. Our world. oneworld. We are proud to strengthen our relationship with @AmericanAir and join @traveloneworld (starting Summer 2021) to take our global reach to the next level! https://t.co/dxXqRjEGhx
— Alaska Airlines (@AlaskaAir) February 13, 2020
はい、アラスカ航空が2021年夏よりワンワールドに加盟することになりました。
ワンワールドには、日系ではJALが所属しており、他にもアメリカン航空・キャセイパシフィック航空・ブリティッシュエアウェイズ・フィンエアー・カタール航空等が所属しています。
同じアライアンスに所属していると、何がいいのかというと、
- マイルが貯まる(例:ワンワールドのどの航空会社のフライトでもJALマイルが貯まる)
- 特典航空券が取れる(例:JALマイルでワンワールドのどの航空会社の特典航空券でも取れる)
- 乗り継ぎが簡単(JALのサイトでJALからアメリカン航空に乗り継ぎをする航空券をまとめて購入できる)
- バゲッジスルーが可能(東京から香港までJALで、香港からキャセイに乗り継ぎをするような場合に東京で最終目的地まで荷物を預けることが可能)
- ステータスの利用(ワンワールドのステータスで優先搭乗らラウンジの利用)
などが可能になるので、JALと同じワンワールドに加盟する航空会社が増えるということは、JALの仲間が増えるようなものです。非常に便利になることが増えます。アラスカ航空はシアトルを本拠地としているので、ワンワールドの他の航空会社は、アラスカ航空への乗り継ぎが利用できるシアトル空港への就航を増やしたり、機材を大型化するなどの変更もありえると思います。JALもシアトルにファーストクラス付きのB777-300ERを導入なんてことにもなるかもしれませんね。
ただし、アラスカ航空は、元々JALと独自提携を行っていることもあり、現状で便利な点もすでに多数あります。
いずれにせよ、ワンワールドにとっては利便性が高くなり、基本的にはいい話だと思います。
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アラスカ航空のワンワールド加盟は陸マイラーには本当に嬉しいことなのか注視必要!
基本的には、日本在住者にはワンワールドやスターアライアンスに加盟する航空会社が増えるのは非常に嬉しいことだと思います。JALマイルやANAマイルが貯まる航空会社、使える航空会社が増えるわけですからね。
が、今回のアラスカ航空のワンワールド加盟で、マイルに関して大きなメリットはなさそう、というかデメリットが大きくなる可能性が高い気も個人的にはしています。
というのも、アラスカ航空はワンワールドに加盟はしていないものの、すでにJALと提携してコードシェアも行っています。
そして、
- JALに搭乗してアラスカマイルを貯める
- JALマイルでアラスカ航空の特典航空券を発券する
- アラスカ航空に搭乗してJALマイルを貯める
- アラスカ航空マイレージでJALの特典航空券を発券する
なんてことも元々可能なんです。
この中で、特に注目しておきたいのが、最後の「アラスカ航空マイレージでJALの特典航空券を発券する」という技です。実は、JALの特典航空券は、JALマイルよりもアラスカ航空のマイレージ利用した方がお得なケースが多々あるんですよね。
中でも有名なのが、
- 日本=東南アジアの片道ビジネスクラスが25,000マイル(JALマイルだと40,000マイル)
- 日本=北米の片道ファーストクラスが70,000マイル(JALマイルでも70,000マイル)
- 北米→日本(ストップオーバー)→東南アジアでビジネスクラス65,000マイル、ファーストクラス75,000マイル
というような利用方法は、JALマイルを利用する以上にお得度が高く、一部の上級マイラーの中ではアラスカ航空のマイレージはかなりの人気があります。これは日本に限った話ではなく、海外のマイラーの中でも相当注目度が高い点になっています。
JALファーストクラスのシート
しかも、アラスカ航空のマイレージはバイマイルも可能で、セールも頻繁に行われ非常に安い価格マイルの購入も可能です。1マイル=2.2円程度でも購入が可能なので、JALの北米までのファーストクラスが片道70,000マイル=154,000円で搭乗できたりしてしまうんですよね。
詳しく中身を知りたい人は、下記の記事がオススメです!!
また、アラスカ航空はワンワールド以外の航空会社としては、シンガポール航空・大韓航空・エミレーツ航空などともマイレージで提携しており、特にシンガポール航空は注目だったりします。シンガポール航空の特典航空券は特殊で、基本的にシンガポール航空のマイレージ「クリスフライヤー」にマイルを貯めないとビジネスクラス・ファーストクラス・スイートクラスの特典航空券が取れないようになっています。が、アラスカ航空のマイレージだと例外的にシンガポール航空のビジネスクラス以上の特典航空券が発券可能なんですよね。
上記の写真は、自分がアラスカ航空のマイレージで搭乗したシンガポール航空のスイートクラスです。完全にホテルですよね。
気になるには、アラスカ航空がワンワールドに加盟することによりマイレージの制度がどうなるのかという点です。
おそらく、この点を気にしているマイラーは非常に多いと思います。どう考えても、アラスカ航空のマイレージはお得すぎる点が多々あるので、本当に現状維持でいいと思っている、というか現状維持して欲しいと思っている方が、自分も含めて多数いると思います。
が、今回のアラスカ航空のワンワールド加盟に伴い、このマイレージ制度が一新されてしまう可能性があるのが・・・・・なんとも言えないですよね。今まで、アラスカ航空のマイレージで、かなりお得な経験をされてきた方の中には、「ワンワールドに加入しなくていいから!!!」とまで思っている方もいると思いますし・・・。
まあ、今後どうなるのか注目ですよね。2021年の夏までにまだ時間はあるので、それまでにアラスカ航空のマイレージを所有している方は、すべて利用してしまうのが無難かもしれません。次回のバイマイルのセールではどうするか悩みますね。
以上、アラスカ航空のワンワールド加盟というニュースです。いい点も悪い点も出てきそうですが、個人的には注目度高しです。ワンワールドは、キャセイパシフィック航空やカタール航空の脱退、中国南方航空の加盟も以前から噂されており、動きが激しくなっております。
いつも拝見しております。
おっしゃる通りで、私も速報を得た時、複雑な気持ちになりました。アジアに強くない航空会社だからこそ、大雑把な区間分けのおかげで、日本人は恩恵を受けていたとおもいます。そこでお伺いしたいのですが、これまでにアライアンスに加盟したことで特典内容を変更し足踏みを揃えた例はご存じでしょうか?お忙しいところ申し訳ありませんが、もしご存知でしたら、お教えいただけますと今後の展開が多少は予測できるかなとおもっております。
Derek Roseさん
あまり嬉しいことではない面がありますよね・・・
最近新規の大きな航空会社がアライアンスに加盟したというのがないので、自分もわからないんですよね・・・
本当にどうなるのか気になりますね・・・