年会費無料で、高還元率1%以上のクレジットカードでマイル・ポイントを貯める時代は終了している。
マイル・ポイントを貯めるという話になると、相変わらず世間では「クレジットカード決済」での還元率の話が一番多いです。Googleで「クレジットカード」を検索すると出てくる情報は「年会費無料」「還元率1%」こんな話題が大量に出てきます。
還元率1%のクレジットカードで、年間200万円決済すればたしかに2万円のバックがあります。絶対に利用した方が得です。
が、このポイントはクレジットカードとポイントの関係性においては微々たるポイントです。再度、そのあたりの認識をまとめておきます。
クレジットカードでマイルを稼ぐ方法は3つあります。
1、「ポイントサイト経由で稼ぐ」
2、「キャンペーンで稼ぐ」
3、「決済で稼ぐ」
です。意味が分かる人は上級者です。意味があまりわからない人はこの記事を最後まで読んでください。この3点がクレジットカードでマイルを稼ぐ3本柱になります。
3本柱の徹底利用で、クレジットカード関連でどれだけポイントが稼げるのか、少しまとめてみたいと思います。
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1、「発行で稼ぐ」は「ポイントサイトの利用」のこと
先日、自分の家の近くにイオン系列のスーパーがオープンしました。オープンとともに、イオンカードの新規入会者の募集を始めました。5000WAONポイントと、ティッシュ1箱もらえるとのことですごい人数が申し込みしているのを自分は見ていました。
「あーーーーー、ダメ!みんな損してる!」ってめっちゃ思いました。
クレジットカードの発行は、直接店舗で申し込みするとか、直接イオンのサイトで申し込みをするよりも「ポイントサイト経由で発行」が圧倒的にお得なんですよね。
下記にもいろいろと書いているので読んでみて下さい。
www.sukesuke-mile-kojiki.net
ポイントサイトを経由して発行するとそれだけで、ポイントサイトからポイントがもらえます。もらえるポイントは様々ですが、多いものだと年会費永久無料のクレジットカードを発行するだけで10000ポイントをもらえてしまいます。
ただ、発行するだけで10000円相当のポイントですよ。これは強烈です。
クレジットカードはポイントサイトを経由して発行する。絶対に店舗や、直接クレジットカードのサイトでの発行はしない。
これが基本①になります。まず、世の中の大半の人はここが抜け落ちています。すごくすごく大事なポイントです。
(注)すべてのクレジットカードがポイントサイト経由で発行できるわけではありません。ポイントサイトには出ていないカードもあります。どうしても発行したいクレジットカードがポイントサイトに出ていない場合は、直接その会社のサイトに行き発行するしかありません。
2、「キャンペーンで稼ぐ」は「クレジットカードの新規入会キャンペーン」のこと
次に考えるのは、クレジットカード会社側に新規入会キャンペーンです。
本当にいろんなカード会社が新規顧客獲得のために様々なキャンペーンをやっています。どんなものがあるのか例を挙げてみます。どれもなかなか強烈ですよ。稼げます。
・楽天カード
ほら、楽天カードは登録後に一回利用するだけで7000ポイントもらえるキャンペーンやってます。(楽天ポイントはもらえるポイントが週末になると高くなる傾向があります。普段は5000ポイントなのが、8000とかになることもあります。知っておいて損ない情報です。)
・イオンカード
ほら、イオンカードは4万円決済すれば5000円もらえるキャンペーンやってます。(イオンカードのキャンペーンはだいたいいつも5000円分です。)
・アメリカンエキスプレスゴールドカード
ほら、アメリカンエキスプレスゴールドは50万円の決済利用で、Amazonギフト券20000円と40000ポイントですよ。(ちょっと今、世間で問題のあるアメックスさんですが、、、)
(注)ただし、アメックスのように複数のキャンペーンを同時期にやっている会社はどこから申し込みをするのか非常に悩ましいです。上記のキャンペーンは、ポイントサイトを経由してアメックスの申し込みをしても適応にはなりません。アメックスのホームページに行っても出ていないキャンペーンです。
これは特殊なキャンペーンで、家に封筒で案内が届くか、下記にリンクを見た人のみ適応になるキャンペーンなんです。
https://www.americanexpress.com/japan/apps/dct/ap_cam/amaz01_gld/
興味ある人はリンク内にあるアメックスの電話番号にコールしてください。このページ見たことを伝えればキャンペーンの適応となります。
・ANAカード
ほら、現在開催中のANAのキャンペーン利用すれば、ANA VISA suicaの発行で最大33000マイルです。
全部非常にお得です。「クレジットカードの新規入会キャンぺーン」これは徹底的に利用すべきポイントです。これが基本②になります。
3、「決済で稼ぐ」はいわゆる昔ながらの「ポイント還元率」のこと
これは徐々に稼げなくなっているのが実情です。以前と比べると還元率はどのカードも低下傾向です。年間に200万円決済しても2万ポイントとかですよ。
上記の「発行で稼ぐ」「キャンペーンで稼ぐ」に比べたら微々たるものになってきます。無視していいものではないですが、決済額が多くない人は還元率を気にするよりも「発行のポイント数」「キャンペーンのポイント数」の2点を気にしてください。
それでも還元率が気になる人は、当ブログ内では二つ紹介しています。
・ANAマイラー人気第1位。還元率1.71%のANA VISA ワイドゴールドカード
・年会費無料で還元2.12%のLINE Payカード
www.sukesuke-mile-kojiki.net
クレジットカードの「渡り歩き戦略」をシュミレーションしてみる
では、
・1枚のカードを持って決済を集中させる
・ポイントサイトでクレジットカードを発行し、新規入会キャンペーンの利用を繰り返す「渡り歩き戦略」
2つの行動ではどれくらい差がでるのかシュミレーションしてみます。
ケース①年会費無料の楽天カードを新規発行し、その1枚で1年間で200万円決済を集中
ポイントサイトのことも知らない人は楽天のサイトで直接申し込みをします。新規入会キャンペーンで7000ポイントはもらえます。あとは200万円の決済で1%の2万円相当のポイントがもらえます。楽天で買い物をすると還元率が上昇するので、あと5000円分くらいのポイントも追加になるでしょうか。
7000+20000+5000=32000円のバックです。
デカイと言えばデカイです。ここまでしか知らない人はこれで十分なお得感を感じるでしょう。
ケース②年間に4枚のクレジットカードを発行する。ポイントサイトの徹底利用。クレジットカード新規入会キャンペーンの徹底利用。「渡り歩き戦略」
こちらの戦略は「渡り歩き戦略」です。とにかくポイントがもらえるカードを有効に順次発行していきます。
(注)基本的には「ポイント」「マイル」などは、1か所集中が原則です。
細かいポイントばかり貯まっても、「特典に交換できるほど貯まらなかった」というのはよくある話です。
が、クレジットカード発行に関しては
・ポイントサイトでもらえるポイント
・新規入会キャンペーンでもらえるポイント
どちらも一撃で特典に交換できるほど大きな額のポイントをもらえます。なので、「渡り歩き戦略」が効果的です。
仮に、発行するカードは先ほどキャンペーンの例で出した
・楽天カード
・イオンカード
・アメリカンエキスプレスゴールドカード
・ANA VISA suicaカード
この4枚でどれくらいのポイント総額になるのか表にしてみます。各カードの利用額は仮に50万円ずつ利用の合計200万円として、還元率は1%だとしておきます。
(ポイントサイトのポイントは日々変化します。またサイトによって差があります。)
ポイントサイト分 | 入会キャンペーン分 | 決済ポイント分 | 合計 | |
楽天カード | 7000 | 7000 | 5000 | 19000 |
イオンカード | 7000 | 5000 | 5000 | 17000 |
アメックスゴールド | 0 | 60000 | 5000 | 65000 |
ANA VISA suica | 2000 | 33000 | 5000 | 40000 |
合計 | 16000 | 105000 | 20000 | 141000 |
入会キャンペーンが手厚いカードを選んでいますが14万ポイント(このポイントはマイルにできるもの、できないものも混ざっています)を確保できてしまいます。あまり、ポイントサイト側のポイントが高くないものを選んでしまったので、ポイントサイト分より決済ポイント分の方が高くなってしまいましたが、ポイントサイトで10000ポイント以上もらえるようなクレジットカードを発行するのも有効です。
結果は一枚だけに固執して集中決済するのと全然違いますね。32000ポイントと141000ポイントですから。これは、カード4枚の発行でのポイントです。年に10枚ほど発行すれば、さらに稼ぐことができ、差はさらに広がります。
「クレジットカード決済」の還元率が0.3%高いカードを見つけても、2000万円の決済で年に6000ポイントもらえるだけです。
それより、ポイントサイトで高ポイントのクレジットカード、入会キャンペーンで高ポイントのクレジットカードを探して渡り歩く方がよっぽど効率よく稼げます。
クレジットカードでマイル・ポイントを稼ぐ方法は3つです。
1、「ポイントサイト経由で稼ぐ」
2、「キャンペーンで稼ぐ」
3、「決済で稼ぐ」
そして、有効な手段になるのが「渡り歩き戦略」です。
うまく利用すれば、年間に夫婦で30万円相当のポイントを稼ぐことも十分に可能です。すべてのポイントがマイルにできるわけではありませんがマイルだけにこだわる必要もないでしょう。上記の3点(特に上の2つ)を意識しながらカードの発行をしていきましょう。
カード発行の注意点
①発行のペースは月に何枚?
多くても月に1枚を目安にしましょう。
カード会社はCIC(指定信用情報機関)という情報機関に、いつ、どのカードを申込し、カードを何枚所有しているか、支払いはできているのか等々の様々な情報を流し共有しています。大量のカードを同時に発行すると、その情報も流れます。「こいつ大量にキャッシングして夜逃げするな」とかって思われます。なので、カード会社はその人への新規発行をしてくれません。
カード発行基準はカード会社によりますし、職業や年齢や年収等で総合的に発行するかカード会社が判断します。ここはベールに包まれており、詳細は不明なんです。
目安は月に一枚程度の発行と思っておいて下さい。そして、申し込みをしたカードの発行が終わるまでは、次のカードの申し込みを絶対にしないで下さい。
これ以上の発行は審査落ちのリスクが上がると思っておいてください。
ちなみにCICホームページより1000円払えば、自分の情報を見ることができます。一回見てみたら楽しいと思います。
②落ちないようにする最大限の工夫「キャッシング枠0」
月に一枚の発行に抑えているのにカードの審査に落ちることもあります。最大限落ちる可能性が低くなるように、常日頃から工夫しておきましょう。持っているクレジットカードのキャッシング枠を0にしましょう。
「総量規制」という制度があります。1人の人に貸し出せるお金の合計額を年収に応じて決めましょうという制度です。年収の1/3までしかお金をクレジットカード会社などからキャッシングできないように規制されています。年収600万円の人なら200万円です。つまり、カードを何種類も発行し、キャッシングの枠が合計で200万円を超えると要注意な状態になります。CICでその情報を見たカード会社は、審査で落としてくる可能性が高くなります。なので、必要ない限りはクレジットカードのキャッシング枠は0にしておきましょう。
ただし、カード発行時のポイント確定条件にキャッシング枠10万円という条件がついているものもあります。その場合はポイント確定後にキャッシング枠を0に変更して下さい。
③もし審査に落ちたら?
基本的に、あなたがクレジットカード申し込みをして、審査に落ちたという履歴が半年間CICに残ります。半年経てば、申し込み履歴はキレイに削除されるので、審査に落ちたということはわからなくなります。ですので、原則は半年間おとなしく待って下さい。その間に、申し込みして落ちるとまたCICのリストに追加され、どんどん悪循環にはまっていきます。
自分のケースだと、実は2015/10から立て続けにカードを発行しました。最大で月に3枚ほど。実は、途中で審査落ちしてるんですよね(エポスカードとファミマカード。ファミマカードは落ちるとTポイントだけのカード送られてきます笑)。それでも、一撃数万ポイントの大型キャンペーンが開催されていたアメックスゴールドとアメックスグリーンは無理矢理申し込みしてみました。一か八かです。結果、今回はたまたまカードは発行され無事に過ごせましたが、大型キャンペーンでカード発行できないとかなり痛いので、気をつけましょう。一度審査に落ちて、半年間ただただ待つというような状況にならないのが理想です。
④発行後のカードはどうすべき?解約?継続?
ここに明確な答えはありません。
総量規制的な面から言うと、カードの枚数が少ない人ほど、カードの審査に通りやすいかもしれません。そういう意味では、カード発行後にポイントが確定したら、そのカードは解約すべきです。
CIC的な面から言うと、カードの枚数が多いけど、支払いをしっかりしている人は信頼が高くなるので、次のカード発行も有利になります。そういう意味では、カードの発行後も、少しカードを利用して支払いを確実にした履歴を作っておくべきです。
この2つの話は少し矛盾する面があるので、発行後のカードを解約すべきか、継続すべきかの明確な答えはありません。
理想的なことを言うなら、発行されたカードは適度に利用して、支払いを確実に済ませて、適度な時期に解約ということになります。が、「適度な」っところに具体的な答えはないのです。(まあ、理想は数回利用してポイントも確定したら半年ほどで解約してもいいんじゃないですかね。)
ちなみに、自分は本当にポイント目的だけのカードは、利用せずに、ポイントが確定して少ししたら解約しています。クレジットカード会社側のキャンペーンもあるカードは、クレジットカードを多少利用することになるので、多少利用して、ポイントサイトのポイントとクレジットカード会社側のポイントが確定した後に解約しています。
⑤支払いの遅延はしないように
これもクレジットカードヒストリーを傷つけて、CICで各社に情報を共有されます。自分も一度、支払いの遅延をして冷や汗を書いたことがあります。ちなみに、遅延の原因となったのは銀行の引き落とし口座の設定が遅れてしまったという非常にありがちなケースです。遅延はしないようにしてください。下記の記事も参照下さい。
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ちょっと前の記事ですが読んでいて気になったのですが楽天の場合だと楽天市場での買い物だと普通の場合でも現在は決済の4%がポイント還元だったような。
年間200万もネットだけで買い物する場合はそんなないと思いますけど。
anamileさん
ありがとうございます。開示したい人もいるでしょうねーー
ちょうど先日、CICの信用情報開示した体験談を記事にしましたので、参考にしてください!
知らないと手間取ることがいくつかあったので、開示してみたい人は必見です。
http://anamile.link/experiences/cic/