クレジットカードを利用すると年会費無料のカードでも還元率1%とかポイント還元されるけど、どこからお金が出てくるの???
今や日本国内で2億4千枚という発行枚数を誇るクレジットカード。
クレジット関連統計 | クレジット関連資料 | 一般社団法人日本クレジット協会
クレジットカードって作ると、年会費無料のカードでも1%とかポイント還元してくれます。しかも、入会時には入会キャンペーンで5000ポイントとかもらえます。
いったいカード会社はどこから利益・収入を得て儲けているのかいるのか、そのあたりの仕組みの解説をしておきます。
①年会費
まず、これが1つ目です。
毎年、カード保有者が支払う年会費です。自分の持っているANA VISA ワイドゴールドカードは年会費約1万円です。でも、自分の持っているイオンカードは年会費永久無料です。
カード会社にとって年会費は貴重な収入源であることは間違いないです。アメックスやダイナースのクレジットカードなんかは年会費3万円以上したりしますしね。ただし、年会費無料のカードも存在しているということは他にも収入源があるはずです。
リサーチデータ(2011年)クレジットカードに関する調査|楽天リサーチによると一般カード、ゴールドカード、プラチナ・ブラックカードの割合は
・一般カード 87.0%
・ゴールドカード 11.3%
・プラチナ・ブラックカード 1.4%
らしいです。一般カードにも年会費有料のものもありますが、世の中の大半は年会費無料のクレジットカードなんです。
ちなみに、初年度のみ年会費無料のカードを解約し忘れるというケースはけっこう多いと思いますが、これは間違いなくクレジットカード会社の貴重な収入源です。
②リボ払い、分割払い、キャッシングの金利
これが2つ目です。
近年はここの収益がクレジットカード会社でかなり大きくなっているようです。
だいたい金利は15~18%ほどの年利です。銀行の住宅ローンの変動金利が0.6%とかの時代ですので、その30倍ほどの金利です。多くの人はリボ払い、分割払い、キャッシングは利用していないでしょうが、一部の人でも利用してくれたら莫大な収益を産むのが金利です。
自分の場合は、カードをリボ払いにして毎月10円ほどの金利を支払うとボーナスポイントがもらえる制度があるので、リボ払いを利用しています。年間に100~200円ほどですが、金利を支払っていることになります。このリボ払いを利用することで年会費を割引にしたり、ボーナスポイントを付与するってのは最近のカード会社の主流です。ただし、リボ払いをフルに利用すると年利15%以上の多額の金利を支払うことになるのでご注意ください。そのあたりは下記の記事も参照で。
あとは自分の場合は、海外旅行に行くと毎回のようにクレジットカードで海外キャッシングを利用します。また機会があれば記事にしたいのですが、日本円を持っていき海外の両替所で両替するよりもキャッシングを利用した方がレートがよくてお得なことがかなり多いです。こんな場合もクレジットカード会社には金利が発生して利益が出ています。
ちなみに分割払いという制度は日本独特のもので、海外ではリボ払いの制度が主流です。
③手数料
これが3つ目です。
これが①・②と決定的に違うのは、①・②は支払いの負担をするのはカード利用者ですが、この手数料というものは自分たちがカードを利用した店舗がクレジットカード会社に支払うものです。普段、自分たちの目に触れないところで、クレジットカード会社は収益を上げているんです。
手数料はだいたい利用額の1~10%くらいのようです。
VISA・MASTERは手数料が安く、JCB・AMEXなんかは比較的高いようです。日本国内なのにJCBが利用できず、VISAが利用できる店舗が存在するのはそんな理由です。また海外に行ってJCBを出すとVISAは持ってないのか?とか聞かれることもあったりします。これは手数料の問題なんです。
また、利益率の低い小売業なんかは低い手数料でクレジットカード会社と契約しているようですが、エステや夜のお店なんかのサービス業は手数料が高いようです。
手数料は本来、店舗が負担するものです。
たまに、カード払いの場合は5%手数料がかかりますとか言われることないですか???あれはダメなんですよ。実はルール違反です。下記はJCBの公式見解の抜粋です。
加盟店との契約で、手数料の上乗せ行為につきましては禁止しております。
万が一そのような行為があった場合は、加盟店に是正指導を行いますので、カードでのお支払いは行わずに
カード裏面のカード発行会社までご連絡ください。なお、海外加盟店については、商習慣により追加手数料(サーチャージ)をお客様へのご請求時に加算することを
国が認めている場合がありますので、あらかじめご了承いただきますようお願い申しあげます。
ちなみにVISAやアメックスも同様の見解を持っています。自分は、手数料上乗せと言われたら現金で支払っていますが、もうその店には二度と行きません笑。わざわざJCBに連絡したりもしていませんが。
他にも、ランチタイムはカード利用不可とか、カード利用は2000円以上利用時のみとか、そんな店舗もありますよね。これは違反でもなんでもないですが消費者からするとセコイ店に見えますよね。店舗側はセコイと思われて客を失うと、機会損失が発生していると思うのですが、、、、。それでも、店舗側は手数料をカード会社に取られるのを気にしているということです。
追記:この時間帯制限や金額制限もルール違反であるという情報いただきました。ただセコイだけではなかったようです。そもそもダメらしいです。下記はJCBの公式見解の抜粋です。
加盟店との契約で、カード取り扱いの金額・時間帯に制限を設けることは禁止されております。 加盟店の業態により事情はございますが、万が一そのような行為があった場合は、加盟店に是正指導を行いますのでカード裏面のカード発行会社までご連絡ください。
加盟店で金額や時間帯によってカードを利用できない場合があるのはなぜですか? | JCBカード – よくあるご質問 (個人・法人)
この手数料はカード会社にとっては非常の大きな収入になります。年会費無料のカードでも、金利での利益がなくても、カードを利用してもらえるとカード会社には手数料が転がり込んできます。
自分の場合、メインカードが今年の2月から11月までで利用額が300万円を超えています。
手数料3%としても約10万円がカード会社の利益になっています。もう10年くらい同じカードなので、この会社には100万円以上の収益を支払っていることになります。カード会社にとって手数料というもの非常に大きな利益を産みだしています。
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だから、クレジットカードの発行利用でポイントを付与されたり、入会時にポイントをもらえることは当然と思っていい
クレジットカード会社が年会費無料のカードでも、利用額に応じてポイントを付与したり、入会時にポイントを付与したりして顧客を集めるの必死なのはカード会社は上記の①・②・③の3点において莫大な利益を産んでいるからなんです。
そりゃ、ちょっとくらい入会キャンペーンでポイントを与えたり、1%くらいポイントで還元しても、クレジットカード会社から見たら客を捕まえることの方が大事です。利用してもらうだけで、3%とかがドンドン入ってくるので。
ちょっと堅苦しい話でしたが、カード会社はそんな感じでかなりの利益を上げています。顧客の獲得にとにかく必死です。その隙??をついて、自分がポイントを集めやすいカードを順次発行していくのが自分のスタンスです。そのあたりのスタンスは下記に記事も参照下さい。
クレジットカード会社は本当に必死に顧客を集めています。そこを有効に活用すれば、マイル・ポイントはドンドン貯まります。
・いい入会キャンペーンをやっているクレジットカード
・還元率の高いクレジットカード
・ポイントサイトで大量ポイントをもらえるクレジットカード
www.sukesuke-mile-kojiki.net
カード会社がどのように儲けているのか知っていれば、カードを発行して入会キャンペーンでポイントもらったらあとは解約しても申し訳ない気分になる人も減るのでないでしょうか。自分はもともと全然悪いとも思っていませんが笑。
こんな話をすると、店舗でのカード利用をためらう人が出てくるかもしれません。手数料取られているなら現金で支払ってあげようかなみたいな。そんな必要も全然ありません。クレジットカードを導入している店舗は、導入していない店舗に比べると圧倒的に購入機会が増えるんです。現金の持ち合わせがない人に購入してもらったり、カードだから金銭感覚が少し緩くなって利用額が増えてしまったり。店舗側も十分にカードの導入で利益を出しています。
カード利用者だけが、相対的に損をする必要は一切ないと思います。自分たちも得をする機会があってもいいと思います。そのためには、常日頃から情報収集ですね。何が一体お得なのか。注目していきましょう。
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sasakiさん
http://www.sukesuke-mile-kojiki.net/entry/creditcard
こちらの記事に自分の所持しているカードを紹介しているので是非ご覧ください。
ちなみにこの記事に出ているスクリーンショットはANA VISA ワイドゴールドカードで、三井住友VISAカードの一種になります。
セゾンのアメックスゴールドを使用しているのですが過去3か月しか使用額も明細も確認できず不便です。
管理人様のカードは過去情報を参照できるようですが、どちらのカードをお使いですか?可能な範囲で教えて頂けますと幸いです。