ANA/JAL国内線特典航空券の隠れたメリットは、空港で当日変更・キャンセル待ちが可能な点にある。が、10/28以降ANAは当日変更不可にルール変更あり。
国内線特典航空の隠れメリット「空港での当日の前便への変更」というものはご存知ですかね??
実は、ANAもJALも国内線特典航空券は、空港に着いた後一つ前の便に空席があれば、チェックインカウンターで便の変更が可能なんです。
これ、実は非常に使えます。
特に便数の多い路線である、
- 羽田ー伊丹
- 羽田ー新千歳
- 羽田ー福岡
などの便を特典航空券で予約している場合に、仕事が速く終わったり、予定より早く空港に到着した場合には非常に便利なんです。
ANA/JALの国内線特典航空券の空港での当日変更・キャンセル(空席)待ちに関して、この記事で整理しておきます。実際に当日変更も行ったので、体験談も含めて解説します。ANAとJALのルールの違いにも注意しておきましょう。
ANAは国内線⇔国際線の乗継時の国内線区間でも当日変更可能、JALは乗継時は不可
ANAもJALも国内線特典航空券は、当日空港に到着時に搭乗予定の便より早い同一路線の便に空席があれば、チェックインカウンターで「一つ前の便に変更してもらますか?」と声をかけると変更してもらえます。
これが、国内線特典航空券の当日変更です。
有償の航空券では、当日変更が可能なのは、値段の高い普通運賃など一部の航空券のみです。が、特典航空券は、この当日変更が可能なんです。これは非常に便利です。
ただし、ANAとJALには一つ細かな違いがあります。国内線⇔国際線の乗り継ぎの際の前便への変更です。
- ANA:可
- JAL:不可
となっています。JALは国内線単体の特典航空券のときにしか、前便への変更はできません。が、ANAならフランクフルト→羽田→伊丹と乗継する場合に、羽田空港に到着後に一つ前の便に空席があれば変更可能です。細かな違いですが、ここはANAの方が現状は有利です。
特典航空券で当日変更が可能なのは、同一路線に限ります。路線の変更はできません。
が、例外として
- 羽田⇔成田
- 伊丹⇔関空⇔神戸
は変更自由です。
なので、ANAで海外から成田空港に到着後に、羽田にバスで移動したあとに関空に到着する特典航空券を所有している人は、成田空港で運よく伊丹行きの空席があれば、成田→伊丹の便に変更も可能です。
2018/10/28以降はANA国内線特典航空券の当日変更が不可にルール変更
が、この超便利なルールが2018/10/27でANAでは終了します。
2018/10/28以降の搭乗便では、前便への空港での当日変更は不可になるんです。これは国内線特典航空券の大きな隠れメリットの消滅を意味します。
ANAは国際線からの乗継時でも、当日変更可能だったので非常にありがたかったのですが・・・残念すぎます・・・。JAL国内線特典航空券は、引き続き当日変更可能です。
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空港での当日変更・キャンセル待ちの方法
では、実際の体験談を交えて紹介します。今回はANAで当日変更しています。JALでも方法は同じです。
電光掲示板で空席状況を確認して○か△なら変更可能
まず、空港に早く到着してしまい、便の前便に変更したい場合は、空席状況を確認しましょう。
この電光掲示板に注目です。
- 普通席:○、△、×
- プレミアムクラス:○、△、×
となっています。これで、○(空席十分)か△(空席わずか)になっていればラッキーです。この瞬間にチェックインカウンターに行き、「前便に変更して下さい。」と言えば、その場で変更可能です。
これは、早い者勝ちです。
普通席から、ANAのプレミアムクラス、JALのクラスJ・ファーストクラスへの当日変更も空席があれば可能ですが、指定の追加料金が必要になります。
- ANAの当日アップグレード料金は、路線により4,000円~15,000円(詳細こちら)
- JALの当日アップグレード料金は、路線に関わらずクラスJが1,000円、ファーストクラスが8,000円
×の場合は、チェックインカウンターで空席0か聞いてみよう
問題になるには、電光掲示板で「×」の場合です。
この場合でも、まだ当日変更の可能性はあります。
- 実はまだ空席がある
- キャンセル待ち・空席待ちをする
という2つのチャレンジができます。
①実は空席が存在している???
電光掲示板では、×なのですが、ANAやJALのサイトを見ると、
こんな感じで、実は一席だけ残っているようなケースもあるんです。電光掲示板と、実際の残席数には差があることがあるんです。なので、「×」と表示されている場合でも、「空席ないですか?」とチェックインカウンターで聞いてみることは重要です。
自分は過去にこれで何度か変更できました。
②キャンセル待ち・空席待ちをする
それでも、どうしても空席がないことも多々あるでしょう。
その場合は、チェックインカウンターで「空席待ちできますか?」とお願いしましょう。すると、下記のような券を発券してくれます。
これがキャンセル待ち・空席待ちの整理券です。
ただし、キャンセル待ちに関しては、早い者勝ちではありません。この整理券の見方をしっかり理解しておきましょう。
- 種別
- 番号
という二つのところに注目です。ここが非常に重要です。
まず、種別は
- S(ダイヤモンドメンバー)
- A(プラチナメンバー、ブロンズメンバー、SFC、スタアラゴールド、スタアラシルバー)
- B(一般)
- C(その他??ANAの職員などかな???)
に分かれています。自分はプラチナメンバーなので、「A」と書かれたものを渡されました。この順位が上の人から優先的に空席待ちが回ってくるような制度になっています。つまり、ステータスの順です。
自分がいくらプラチナメンバーで、1時間前から空席待ちをしていても、後から来たダイヤモンドメンバーの空席待ちの方が優先されます。
そして、同種別なら、次は番号順です。
空席待ちをお願いすると、種別の中で順番もつけられます。これは早いものから順につけられる番号です。自分は「3」という番号です。ただし、これはこの便の空席待ちの3番目という意味ではありません。空港内で、同じ番号を持っている人がいると非常にややこしいので、その一日の空港内でキャンセル待ちをした人に、順に1から番号がつけられます。
自分は「3」で、羽田→伊丹の空席待ちをしましたが、1と2の人は全然別の路線の搭乗者の可能性もあるってことです。というか、もう早朝に出発してしまった人でしょう。なので、夕方に空席待ちをすると必然的に遅い番号になります。
つまり空席待ちは
という順に回ってきます。
あとは、指定の時間に自分の番号が呼び出しされるのをドキドキしながら待ちましょう。呼ばれたらラッキーです。呼ばれなかったら・・・残念です。
以上、国内線特典航空券の当日変更に関するルールの解説です。知っておくと便利なので、是非知っておきましょう。
ちなみに、自分のこの日の結果は、チェックインカウンターでは空席がなく、空席待ちをしたところ普通席の空席は出なかったのですが、プレミアムクラスに空席が出たため、アップグレードをしての当日変更になりました。
ちょうどアップグレードポイントも余っていたので、有効に活用できてラッキーでした。
やはり、席はかなり広いですね。
時間帯もお昼で、昼食もいただけて、タイミングよすぎる当日変更&アップグレードの体験になりました。ANA国内線特典航空券の当日変更が不可になるのは非常に残念ですが、またルールが元に戻ることを期待しています。
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実は、つい最近JALも当日変更不可にルール変更したのですが、一瞬で元に戻りました笑。あまりに不評だったのか、実はJALにはメリットがなかったのかわかりませんが、当日変更可にルールを戻してくれて非常にありがたいです。
ANAも、また当日変更可になることを期待しています。