エティハド航空A380ファーストクラス「アパートメント」はまさにアパート。シートからシャワーから機内食までブログ搭乗レビュ―。導入路線・マイルによる特典航空券情報も総整理。
世界トップレベルのファーストクラスであるエティハド航空A380の「アパートメント」に搭乗してきましたよ!!
航空会社の最上級クラスがファーストクラスなのは間違いないですが、では世界最高のファーストクラスはどの航空会社のファーストクラスなのでしょうか。JALの新型A350-1000のファーストクラスは世界最高であるという評判が非常に高いですし、エミレーツ航空のファーストクラス「Game chenger」も同等かもしれませんし、いやいやシンガポール航空のA380スイートクラスが最高峰でしょうという声もあるでしょう。これらが世界トップレベルのファーストクラスであることが間違いないでしょうが、これらと同等レベルのファーストクラスとして評判が高いのが、エティハド航空A380ファーストクラス「アパートメント」です。名前からしてアパートメントって何ってなりますよね。
では、エティハド航空ファーストクラス「アパートメント」の搭乗レビューです。
エティハド航空A380ファーストクラスはどの路線に導入されているのか。
まず、エティハド航空のファーストクラスつき機材であるA380がどの路線に導入されているのは、2024/10時点での情報を整理しておくと、
- アブダビ=ロンドン
- アブダビ=パリ
- アブダビ=ニューヨーク
- アブダビ=ムンバイ
- アブダビ=シンガポール(2025/2より)
となっています。コロナで一時期はA380は全機売却との話まで出ていたエティハド航空ですが、6機が復帰しており上記のようなA380の路線がかなり拡大しております。今後は7機目の復帰があるようで、別の路線に導入するようなので、日本路線に導入されることもあるかも???期待です。
今回の記事で紹介するのは、このエティハド航空のA380ファーストクラス「アパートメント」になります。
エティハド航空のファーストクラス特典航空券を取るためにおすすめのマイレージはANAマイル?エティハドゲスト?アメリカン航空のAAdvantage?
次に、エティハド航空のファーストクラス特典航空券を取るためのマイレージの話をしておきましょう。エティハド航空は、3大アライアンスには所属していない航空会社で、独自の提携系航空会社を多数持っています。つまり、エティハド航空の特典航空券を取るには、エティハド航空のエティハドゲストのマイルを貯めるか、もしくは提携航空会社のマイルを貯めてエティハドの特典航空券を取ることが可能になります。提携航空会社の中には、
- ANA
- アメリカン航空(AAdvantage)
などが含まれていります。
まずは、ANAマイルの話を少ししておきましょう。ご存じの方もいるかもしれませんが、エティハド航空の特典航空券はANAマイルで発券することが可能です。興味ある方は、ぜひ成田=アブダビや、関空=アブダビで特典航空券を検索してみてください。けっこう特典枠が見つかったりすると思います。
なので、エティハド航空の特典航空券を取るためにANAマイルを貯めておくというのは悪くないところではありますが、ANAマイルでエティハド航空の特典航空券をめちゃくちゃおススメかというと、そうとも言えません。というのは、ANAマイルでは、
- アブダビはアフリカゾーンに分類されており、ヨーロッパよりも必要マイル数が多い
- アブダビはアフリカゾーンに分類されており、アブダビ経由でヨーロッパ行きの特典航空券は遠回り扱いになるので発券不可になっている
- サーチャージがけっこう高い
- ファーストクラス&ビジネスクラスの特典枠は搭乗の約30日前にならないとANAマイルには提供なし
というようなデメリットともいえるような側面があります。
ANAマイルでエティハド航空のファースト&ビジネスクラスを狙う人は、搭乗30日ほど前からの直前開放なら狙うことも可能です。搭乗30日ほど前まではビジネスクラスとファーストクラスの特典航空券は開放なしと思っておきましょう。
では、エティハドゲストだとどうなのかという話も少ししておきます(エティハドゲストは、アメックスメンバーシップリワードのポイントやマリオットのポイント交換で取得可能)。
このマイレージはおススメはそんなにできません。まず、必要マイル数はかなり多いです。アブダビまで片道のビジネスクラスで10万マイル以上したりするので、ANAマイル以上です。サーチャージも高いです。そして、エティハドゲストはキャンセル料がエグイ。必要マイル数の25%~75%のキャンセル料として没収されるという世界中のマイレージで最もキャンセル料が高いマイレージになっています・・・。マイルの有効期限も最終のフライトマイル加算から18カ月となっており、かなり厳しいです。唯一のいい点があるとしたら、予約開始日である360日前から自社マイルであるエティハドゲストなら、エティハド航空のファーストクラス&ビジネスクラス特典枠がけっこうな数の開放があるという点です。が、本当に使うのが難しいマイレージなので、個人的にはおススメはできないところです。
じゃ、何かおススメのマイレージはあるのか?と言われると、エティハド航空の特典航空券を取るにはアメリカン航空のAAdvantageが実はおススメなんです。
AAdvantageでエティハド航空の特典航空券を取る特色としては、
- 日本からアブダビまでの片道エコノミークラス特典航空券の必要マイル数が22,500マイル
- 日本からアブダビまでの片道ビジネスクラス特典航空券の必要マイル数が40,000マイル
- 日本からアブダビ経由でヨーロッパまでの片道ビジネスクラス特典航空券の必要マイル数が70,000マイル
- アブダビからヨーロッパまでの片道ファーストクラス特典航空券の必要マイル数が62,500マイル
- サーチャージ無料
- ファーストクラス&ビジネスクラスの特典枠は搭乗の約30日前にならないとAAdvantageにも提供なし
こんな特色がありなかなかのスイートスポットになっています(ちなみにアメリカン航空はワンワールド所属なので、AAdvantageではJALやカタール航空の特典航空券を取ることも可能で中東やヨーロッパへの必要マイル数は上記と同じでかなりお得になっています)。え?AAdvantageのマイルってどうやって貯めるのという方。マリオットのポイントから交換できるので(60,000ポイント=20,000マイルです)、マリオットアメックス保有者なら実は手に入りやすいマイルですし、AAdvantageではバイマイルも行われるのでバイマイルも有効です。
上記のようにアメリカン航空AAdvantageでもファースト&ビジネスクラスは直前期になると開放されます。少し面白いのは、アブダビから日本までの10時間フライトのビジネスクラスは4万マイルで、ヨーロッパまでの6時間フライトのビジネスクラスが42,500マイルになっている点かもしれませんね。日本路線は距離的にはかなりお得なゾーンになっています。アメリカン航空AAdvantageの基本事項は下記。
アメリカン航空Aadvantage | |
---|---|
マイル有効期限 | 18ヶ月だが、加算減算があると18ヶ月延長 |
マイル家族合算 | 家族でなくてもマイル譲渡可能だが、1マイル=1ドルの手数料 |
特典航空券利用者 | 誰でもOK |
予約開始日 | 331日前 |
日時変更手数料 | 無料 |
キャンセル料 | 無料 |
サーチャージ | 無料(ブリティッシュエア、イベリア航空を除く) |
バイマイル | あり |
コールセンター | 0343337675 |
複雑な乗継便がWEBで表示されない場合や、WEBでクレジットカード決済がうまくいかないことなどもありますが。コールセンターが繋がりやすくコールセンターで対応できることがめちゃくちゃ多いので、困ったら電話がオススメです。
エティハド航空A380ファーストクラス「アパートメント」搭乗レビュー
今回搭乗する路線は、アブダビ→ロンドン・ヒースロー空港です。EY11便で、7時間強のフライトになります。出発は深夜2時ですが、日本から10時間かけてアブダビに到着し、ここまでエティハド航空A350-1000のビジネスクラスに搭乗してきたところで、かなりぐっすりと寝てきたので、目が覚めた状況での搭乗です。ちなみに搭乗前にはファーストクラスラウンジの豪華ダイニングルームでステーキをいただいたりするという贅沢なひと時を過ごさせいただきました。ぜひ、そちらのレビューもチェックしておいてくださいね!
A380はさすがにデカい。いつ見てもデカすぎる。2階建てで、全席エコノミークラスにすれば800人搭乗ができるという機体はさすがに迫力があります。この2階の前方に世界トップレベルのファーストクラスであるエティハド航空のアパートメントがあります。
では、エティハド航空A380のファーストクラス「アパートメント」に搭乗しましょう!!!実は、このエティハド航空のA380ファーストクラス「アパートメント」には、2020年に搭乗する予定で予約をしておりました。が、コロナの影響で、出国の自由がなくなり、しかも航空需要の低下でA380の運航も停止になり、もう2度と搭乗できないかも?と思っていましたが、コロナ禍以降の急激な航空需要の回復によりエティハド航空がA380の再導入を決めたことにより搭乗ができたという経緯があり、個人的には本当に長い年月待った気分ですね。
エティハド航空A380ファーストクラスのシートレビュー
機内に入ると、とんでもない世界が待っておりました・・・。通路が飛行機の機内とはまったく思えない・・・。
そして、通路から席をのぞき込むと・・・そこにあるのはまさにアパートメント。これは人間の住む部屋ですね・・・。もうシートという言葉を超えていますね・・・。
広すぎる・・・・。なんか、シートの前には超ロングソファーまであるし。
ちなみにですが、エティハド航空のA380のシートマップを見ると、
1階は全てがエコノミークラス、2階の前方がファーストクラス、後方がビジネスクラスになっています。
ファーストクラスのシートマップをアップにしていますが、ファーストクラス「アパートメント」は前方に9席のみとなっており、シートは前向きと後ろ向きが交互になっており、前向きだとシートは窓際、後ろ向きだとシートは通路側となっています。また、シートは実は前後でカラーが濃い茶色と薄い茶色が交互になっていたりします。めちゃくちゃデカい機材なのに、通路1本しかないというのが超豪華仕様ですね!
ちなみに・・・赤の四角で囲んでいるところありますよね?ここ実はエティハド航空のファーストクラス「アパートメント」のさらに上のファーストクラス「ザ・レジデンス」という空間があるところで、なんとファーストクラス8席分もあるような2名用の部屋が機内に用意されているんですよ・・・・。これヤバすぎます。ザ・レジデンスの詳細はこちらですが、エティハド航空の公式サイトで値段を検索しようとしても、表示されず、どうすれば予約ができるのか、その点から雲の上の存在です。
今回、自分が搭乗したのはエティハド航空A380ファーストクラス「アパートメント」の方になります。ザ・レジデンスの存在を知ると、アパートメントが普通のように感じますが、アパートメントはまったく普通ではないです笑。アパートメントは世界最高レベルのファーストクラスです笑。
薄茶色の高級感のあるファーストクラスらしいシート。
シートの向かいにはモニターとともに見たことがないようなロングソファー。窓から通路までの長さという超ロングソファーが
シート横には化粧棚まであるじゃないですか・・・・自分は利用することはないですが、本当にアパートメントですね。ちなみにですが、この下は引き出しになっており、ドリンクが入っているんです。つまり、ドレッサ―あり、冷蔵庫ありということです。
エティハド航空のファーストクラス「アパートメント」を知らない人がこの画像を見たら、まさかこれが飛行機の中とは思わない光景じゃないですかね?
そして、このエティハド航空A380ファーストクラス「アパートメント」のハイライトになるのが、このロングソファー。ただのソファーじゃなくて、見開きでフラットな状態になるんですよ。
そうです。なんとホテルの中に、いやアパートの中にいるかのようなベッドが完成するんですよ。しかも、縦向きに寝るわけではなく、横向き。飛行機の機内で横向きのベッドがある。これがエティハド航空のファーストクラス「アパートメント」というものです。素晴らしい。
機内に階段がある。これがA380の魅力というか、楽しみの1つですよね。思わず写真を撮りたくなるポイントです。
エティハド航空A380ファーストクラスのアメニティーレビュー
では、エティハド航空ファーストクラスのアメニティーも紹介しましょう。アメニティーポーチがマジで豪華で、このビジネスバッグのような革張りのものがアメニティーポーチ?アメニティーバッグになります。ちなみに、これブランドは、ジョルジオアルマーニですよ。
中身で注目されるのは、これまたジョルジオアルマーニのパジャマです。さすがファーストクラス・・・ジョルジオアルマーニのパジャマですからね。もちろんアメニティーなので、持ち帰りOKなので、旅行中のパジャマとして利用もできますし、自宅に帰ってからも利用できるお土産の品としても非常に嬉しいものになっています。パジャマ以外はスリッパやアイマスクや歯ブラシ、リップクリームやハンドクリームなどなどの定番の品です。
エティハド航空A380ファーストクラスのシャワールームレビュー
このA380という期待は巨大機体だけあり、機内にはなんとファーストクラス客用にシャワールームまで用意されています。ちなみに、エティハド航空だけではなく、エミレーツ航空のA380ファーストクラスにもシャワーが導入されており、エティハド航空&エミレーツ航空というアラブ首長国連邦の2大航空会社のファーストクラスの力の入れようには感心しますね。
エティハド航空A380ファーストクラスの機内食&ドリンクレビュー
では、エティハド航空のファーストクラス機内食も紹介しておきましょう。
豪華シャンパン&ワインリスト。そして、食事メニュー。食事は朝食のセットメニューと、そして一品もののアラカルトメニューがあります。
まず、離陸の直後の軽くノンアルコールカクテルとともにいただいたのは、キャビア。ファーストクラス機内食の前菜の定番になるのがキャビアです。これだけいただいて、しばし睡眠。
そして、着陸前のメインの食事をいただきました。搭乗前にファーストクラスラウンジでステーキをいただいていたので、搭乗直後はキャビアだけで、、着陸前にメインの食事を出してもらうような自分だけの自由なサービスを受けることができるのはファーストクラスらしいですね。
まずは。パンとフルーツとアイスティー。カットフルーツはいつも機内での最高の食事になります。
そして、ブレックファーストらしくオムレツのセットをいただきました。アラカルト系のメニューもかなり充実しており、ステーキサンドなんかをいただきたいところでしたが、もう成田からアブダビの機内で食事、アブダビ空港でも食事、そしてアブダビからロンドンまでの機内でも食事と、これ以上はお腹に入らなったですね笑。
最後にロンドンのヒースロー空港での入国のファストトラックが利用できるパスをもらえるのですが、日本人だとそもそも自動化ゲートを利用となるので、ファストトラックは関係ないところではありますね。
以上、エティハド航空A380ファーストクラス「アパートメント」の搭乗レビューです。
さすがにアパートメントという名称をつけるだけあり、これはガチのアパートでしたね。シートの前にあるロングソファーがベッドになり、機内で横向きに寝ることになるという、異次元の世界がここには広がっていました。シャワールームがあったり、アメニティーのパジャマはジョルジョアルマーニだし、食事はキャビアからスタートだし、米系を中心にファーストクラスを削減する航空会社の増えてきていますが、やはりファーストクラスやビジネスクラスとは違うものであると感じさせてもらうことができたので、是非ともエティハド航空のファーストクラスは今後も存続して欲しいですね。これは世界トップレベルだと思いますが、この上のザ・レジデンスという部屋まであるのがエティハド航空です。一体どうなってるん?って感じです笑。
マイルでファーストクラスは夢がありすぎますね。
いつも楽しく拝見させていただいております。
飛行機の中とは思えない素晴らしさですね!
マイルは夢がありますね!
まるさん
はい、マイルがなければこのような体験は自分は人生の中なかったと思うので、本当に楽しい趣味になっており、夢が膨らみますね!!