【最速レビュ―】JAL最新機材A350-1000のビジネスクラスに搭乗してみたのでブログ搭乗記!ドア付き個室、198センチのフルフラットシート、ヘッドレスト内蔵型のスピーカー、24インチ4Kモニター、ワイヤレススマホ充電器。すべてがガチでハイレベルに仕上がっていた!
JALが国際線のフラッグシップとしてA350-1000を導入することが発表され、2023年下期くらいには導入できそうというニュースが出て、すぐに自分が行けそうな日程で何個かJALマイルで特典航空券を押さえました。途中、就航日が遅れることや就航当初は隔日運航であることなども発表され、自分の保有しているニューヨーク行きの特典航空券は新型のA350-1000になるのか、直前になって再延期になったりしないのか、当日になってシップチェンジで旧型の機材になったりしないのか、色々とドキドキでしたが、JAL新型国際線フラッグシップとなるA350-1000(A35K)のビジネスクラスにさっそく搭乗してきました!ANAのTHE ROOMや、カタール航空のQsuiteといった世界トップレベルのビジネスクラスに仕上がっているのか、非常に楽しみにしていましたが、
- ドアつき個室型フルフラットシート
- 写真で見る以上に相当高級感がある内装のカラー
- ヘッドレスト内蔵型のスピーカーや、ワイヤレススマホ充電器など最新のデバイス
- そしてJALのサービス
という超満足度の高いフライトでした。
では、JAL国際線の新フラッグシップとなるA350-1000のビジネスクラスを徹底レビュ―です!
JAL国際線新機材A350-1000とは。羽田ーニューヨーク路線に導入開始され、全B777-300ERが2028年末までにA350-1000に置き換えとなる。
まず、JALが導入した新国際線機材のA350-1000について簡単にまとめておきます。
これまで国際線のフラッグシップモデル(ファーストクラスつき機材)はB777-300ERで、JALは13機のB777-300ERを保有しており、羽田からニューヨーク・ロンドンなどに飛んでいます。これまで歴史的には、JALはボーイングとの契約がメインでしたが、2013年に初のエアバスとの契約でA350-900を18機(国内線向け)、A350-1000を13機確定発注しました(別途25機のオプション契約があるようです)。A350-900はすでに2019年から導入されており、JALの主力路線を飛んでおり、羽田空港にいくとかなりの数のA350-900を見ることができます(16機の納入済みだが、1機は羽田空港での事故により炎上)。国内線メインのA350-900から遅れること数年、2023年末にJALは新国際線フラッグシップモデルとなるA350-1000の初号機をエアバス社から受領しました。13機のB777-300ERをすべてA350-1000に置き換えする予定で、2025年度末までに9機、2028年度末までに残り4機を受領する予定です。
A350-1000はファーストクラス6席、ビジネスクラス54席、プレミアムエコノミー24席、エコノミークラス155席の計239席で、ファーストクラス&ビジネスクラスはドア付きの個室型で、ファーストクラスはこれまでの1-2-1の横8席の配置から、1-1-1の横3席の配置となり世界最高水準のファーストクラスになります。プレミアムエコノミーも、パーティションがあったり、レッグレストが水平になるなど、近距離ビジネスクラス同等の中身に仕上がっており、注目している人も非常に多い機材でしょう。
そのA350-1000の初号機が導入されたのが、羽田=ニューヨーク路線(JL005/JL006)で、2024/1/24からまずは隔日運航、そして2024/2/1からデイリーでの運航となり、3機目を受領後にはダラスフォートワース路線に導入されることも発表されています。その後の展開としては、ロンドン路線およびニューヨーク路線(JL003/004)への導入も2024年度中に行われることが発表となりました。JALのA350-1000の最新導入路線まとめは「JAL国際線新機材A350-1000の導入時期・就航路線まとめ。」になるので、興味ある方はチェックしてみてください。
JALのA350-1000にJALマイルで搭乗するための必要マイル数まとめ。
今回、自分はJALの新機材A350-1000のビジネスクラスに搭乗したわけですが、有償で購入した場合には、
ビジネスクラスで往復100万円ほど、ファーストクラスで往復300万円ほどというとんでもない値段です。なので、自分が搭乗することができたのはもちろんJALマイルによる特典航空券です。
日本からニューヨークまでの片道特典航空券に必要なJALマイル数は、
- エコノミークラス:25,000マイル~(JAL国際線特典航空券PLUS)
- プレミアムエコノミー:32,500マイル~(JAL国際線特典航空券PLUS)
- ビジネスクラス:50,000マイル~(JAL国際線特典航空券PLUS)
- ファーストクラス:70,000マイル・85,000マイル・100,000マイル(シーズン制)
となっています。エコノミークラス・プレミアムエコノミー・ビジネスクラスに関しては、予約開始の瞬間には基本マイル数である25,000・32,500・50,000マイルで取ることができる特典枠に空きがありますが、この基本マイル数での枠が埋まってしまうと、マイルを多く払うなら特典枠を提供しますよという「JAL国際線特典航空券PLUS」という制度があります(ファーストクラスには導入なし)。
JALの国際線特典航空券空席カレンダーを見ると状況が非常にわかりやすいのですが、
羽田=ニューヨークの片道ビジネスクラスの必要マイル数ですが、予約開始直後には50,000マイルで取れる席が残っていることがわかります。12月にも50,000マイルの基本マイル数で取れる席があります。が、それより前は基本マイル数で取れる日はほぼなく(7月に1日だけある)、必要マイル数が225,000マイル~という尋常ではない数字になっています。ということで、いかに予約開始直後に予約をすることが重要ということがわかるでしょう。
(注)ちなみに基本マイル数で取ることができる日程は、アメリカン航空やブリティッシュエアウェイズのような外資系マイルで検索しても特典枠が表示されます(PLUSの日はJALマイルのみで取れる)。アメリカン航空はサーチャージも不要なので、その点はよさそうに思えますが、予約開始日が330日前になっており、JALマイルより30日遅いです。つまり、A350-1000のビジネスクラスやファーストクラスの予約は非常に難しい現実があります。
ただし、エコノミークラスとプレミアムエコノミーに関しては、直前開放枠というものがけっこうあって(昔はビジネスクラスもありましたし、一部路線のビジネスクラスには今もあります)、搭乗2週間ほど前に急に基本マイル数で取れる特典枠がどかっと解放されたりもします。
ということで、JALがA350-1000を導入することが発表して、これくらいの時期かな?と予想しながら、基本マイルの50,000マイルで抑えておいたビジネスクラス特典航空券が今回の搭乗ですね。
【徹底レビュー】JAL国際線ビジネスクラスA350-1000搭乗をブログレビュ―。ドア付きの個室シート・アメニティー・機内食まで徹底レビュー。
では、さっそく搭乗してきたJAL新機材にして国際線フラッグシップモデルとなるA350-1000ビジネスクラスの搭乗レビュ―です!
ついにこの日が来ました。海外に行くときはいつも楽しみですし、新しい飛行機に搭乗するのもいつも楽しみですが、今回の楽しみは格別です。なんせJALの新国際線フラッグシップへの搭乗ですからね!!しかもビジネスクラス!!羽田空港第3ターミナルがいつも以上にドキドキです。
ちなみにA350-1000の話とは少しズレますが、ビジネスクラスに搭乗するとビジネスクラスのラウンジが利用できます。JALの場合には羽田空港にある「サクララウンジ」を利用できるのですが、実は同じワンワールドのキャセイパシフィック航空のラウンジも羽田空港にあり、今回はそちらを利用しました。そして、そのキャセイラウンジがJALのサクララウンジよりハイレベルなんですよ。ぜひ「羽田空港第3ターミナルのキャセイパシフィック航空のラウンジがめちゃくちゃいい! | すけすけのマイル乞食 (sukesuke-mile-kojiki.net)」の記事でどんなラウンジなのかチェックしてくださいね!!
今回の搭乗はJL6便。羽田=ニューヨークの12時間の旅です。
自分が搭乗の111番ゲートにいった時は、まだ前便の搭乗中で、このスポットにはB787がいたのですが、ちょうどラウンジの中からこのスポットを眺めていたところ、A350-1000がゆっくりと登場してくる瞬間を見ることができ大興奮の瞬間でしたね。羽が流線形に跳ね上がって、グラサンをかけたような顔をしているA350は見た目の美しさナンバー1の飛行機じゃないですか?しかも、A350-1000は胴長でスタイルがいい。
ちなみに、自分が搭乗したタイミングでは、JALはA350-1000を2機保有しており、この日は2機目の初フライトとなる日でした。1機目は特別塗装で、機体にA350-1000と書かれており、そちらへの搭乗もしてみたかったですが、2機目とは言え、まだ乗客が搭乗したことがない機材への搭乗と聞くと楽しいですね。
では、機内へ!!!!
これ、もうファーストクラスじゃねーかよ・・そんなことを言いたくなるような空間がJALのA350-1000の機内には広がっていました。1つ1つがプライベート感抜群の完全な個室タイプですね。これがJALのA350-1000に導入された最新型のビジネスクラスです。
シートマップを見ると、
ビジネスクラスは、前後ジグザクの1-2-1のスタッガードシートというタイプになっています(ファーストクラスはなんと日系初の1-1-1!!!)。機内の面積の約半分をビジネスクラスが占めており、超高額ながらビジネスクラスというものをいかに重視しているか、いかに需要があるのかということがわかりますね。
では、自分の実際に搭乗したシートを紹介です。
こちらが自分が搭乗したJALの新機材A350-1000のビジネスクラス席です。座席番号はビジネスクラスの最前列となる3Kです。席は完全な個室型になっており、自分だけの空間が約束されています。シート回りから床まですべてレッドのJALカラーで統一されている感じが、写真で見ていた以上に高級感があふれており、素晴らしい仕上がりになっています。
こちらは中央の2席。パーティションの上げ下げが可能なので、他人と隣になっても気にならないですし、また家族やカップルで搭乗した際にも、話をしながら食事を取ることができるような空間になっており、1人でも2人でもフライトが楽しめる空間になっているのが素晴らしいです。
次にシート回りを順に見ておきましょう。まずはサイドテーブル。ライトはブロンズゴールド系で、収納は2か所あり、ペットボトルやヘッドホン、パスポートやメガネや歯ブラシやスマホなど機内で利用するものを収納するスペースもしっかり確保されています。
そして、コンセントもUSBタイプやタイプCまでばっちりなところが最新の機材という感じがしますが、なんと置くだけでスマホを充電できるワイヤレススマホ充電器まで完備されているんですよ。これは初ですね。
モニターは24インチの4Kのタッチパネル。長時間のフライトでも、映画やドラマを高画質画面で楽しめるのはいいですね。自分はキムタク主演の「風間公親 教場0」のドラマを全11話制覇しました。ニューヨークまで一瞬でしたね。
アメニティーは竹の歯ブラシが用意されているあたりは、日本らしくていいですね。そして、アメニティーポーチの中に入っているJALのロゴつきのスマホ充電ケーブルがお土産としてもらえるのは嬉しいですね!これは確実に使いますからね!
あと、ノイズキャンセリングのヘッドホンが用意されていますが、この新型A350-1000ではヘッドホン・イヤホンを利用する以外に2つの音声の楽しみ方があります。それが、Bluetoothを利用した持参機器の利用と、機器を利用しないヘッドレスト内蔵型のスピーカーの利用です。ヘッドレスト内蔵型スピーカーを採用したのは航空会社としては世界初で、このJALのA350-1000のファーストクラス&ビジネスクラスに導入されています。自分も今回の搭乗で楽しみにしていたものの1つなのですが、何もつけずに映画やドラマを楽しめるというのは自宅にいるような感覚になり、非常にいい感じです。音漏れしないの?と心配になるかもしれませんが、本当にヘッドレストの近くに耳がないと音が聞こえない状況で、自分の席を外したときに自分の音量がマックスでも音漏れは一切なかったですね。逆に、ヘッドレスト内蔵型のスピーカーを利用する際には、音量はマックスにしておかないと聞こえにくいかもという印象です。このヘッドレスト内蔵型のスピーカーは今後世界中のビジネスクラスやファーストクラスで標準になってくるかもしれませんね。
あとは新機材ということで、安全のしおりや操作ガイドもじっくり読み込んでしまいますね。WIFIも有料で完備されており、利用しましたが、これまでのJALの他の国際線機材よりも速度が安定しているのでは?という印象です。
あとは座席下の収納は機内持ち込みサイズのスーツケースがばっちり収納できるサイズになっているのと、モニターの横はハンガー付きでジャケットなんかを収納できる(ちなみにこの下には靴も収納できる)のはもうファーストクラスですね。ちなみにこのパジャマのような服は、JALがビジネスクラス搭乗客に機内用に用意しているもので、持ち帰りはできませんが、機内でゆっくりと過ごせるようになっています。
そして、このA350-1000のビジネスクラスには各シートにドアがついています。ドアが開いた状況でも、すでに隣の人はまったく見えないようなプライベート感があるのですが、ドアを閉めると完全な個室なので、寝ているときなんかに非常に有用で、歩いている人が気にならないので、本当に熟睡できます。世界の航空会社の長距離路線向けの最新ビジネスクラスはドア付きが標準になってきましたね。
シートは完全なフルフラットシートのベッドになりますが、全長198センチもあるので、足を曲げることなく、しかも足元もめちゃくちゃ広いのが最高です。ニューヨークまで一瞬ですよ。
機内食は新型の機材でも特に変わりないものではありますが、紹介しておきます。まず離陸後には、ドリンクとともにアミューズが提供されます。自分はアルコールが得意ではないところですが、ノンアルコールのスパークリングワインがあったのでいただきました。そして、和食・洋食(肉)・洋食(魚)から1つ選んでコース料理をいただきます。こちらは事前にネットからどのコースにするのか予約しておくことができるのもビジネスクラスの魅力です。
あと、JALのビジネスクラスの欧米行きの長距離路線になるとアラカルトメニューがめちゃくちゃ充実しています。全メニューを制覇するには10回ほどは搭乗する必要があるレベルの充実度です(もちろんメニューは定期的に変更になります)。自分は1回目の食事のあと4時間後くらいにラーメンをいただき、あとは着陸前にカツサンドをオーダーしていただきした。どちらもサラダ付き。ちなみにですが、このA350-1000ではドリンクや食事も、CAさんを呼ばなくても、モニターからタッチパネルでオーダーができるんですよ。このあたりも最新の機材という印象が非常に強いですね。
ということで、ニューヨークまでのJAL新機材A350-1000ビジネスクラスでの旅は一瞬でした。車載モニターで実際のニューヨークJFK空港に到着した様子を眺めるのもまたいいですね。フライト時間は12時間13分で、搭乗機材はJALのA350-1000。いい体験ですね。
ということで、JALが導入した新国際線フラッグシップモデルとなるA350-1000のビジネスクラスに搭乗してきました!搭乗前はANAやカタール航空といった世界トップレベルの評価を得ているビジネスクラスと同レベルにまでなっているのかな??どうなんだろ???と思っていましたが、これは完全に同等のビジネスクラスで、世界トップレベルですね。今や、ドア付きの個室型そのものは目新しくなくなってきていますが、
- 写真で見る以上にレッドカラーの内装は高級感があり、見映えのよさは世界1位かも
- ヘッドレスト内蔵型のスピーカーやワイヤレススマホ充電器やモニターでの食事のオーダーなどシステムが最新すぎる
- シートの広さももちろん十分、ベッド長も完璧
- そしてJALのサービスはいつもいい
ということで、この機材は世界中でかなりの高評価を得ると個人的には思います。このA350-1000は全13機も導入されるということで、多くの方が今後乗る機会に恵まれそうですし、自分のようにこの機材を目的に旅行先を選ぶような人もしばらく続くと思います。搭乗する予定の方はめちゃくちゃ楽しみにしておいて欲しいですし、予定のないJALマイラーの方も是非とも特典航空券で狙って欲しい機材ですね!!JALマイル貯めましょうね!!
JAL新機材A350-1000ビジネスクラスの評判・評価まとめ
JALのエアバスA350-1000型機、ビジネスクラスのシートに実際に座ってみると横が思っていた以上に広いです。またモニターが大きい! pic.twitter.com/I6O8OvkkrN
— 鳥海高太朗 (@toriumikotaro) January 26, 2024
昨日の取材写真から、JALエアバスA350-1000の売りの一つであるヘッドレスト内蔵スピーカーです。ファーストクラスとビジネスクラスのシートが対象ですが、ヘッドホンをしなくても個人用モニターの音が聴こえてきます。なお、ヘッドレスト内蔵スピーカーを導入するのはJALが世界初です。 pic.twitter.com/pwLB35RJiV
— 季刊 航空旅行 (@kikan_kokuryoko) January 16, 2024
JALのA350-1000のプレエコの座席。
プレエコのレベルを超えてます、足元は広々ですしレッグレストが水平になる。
パーテーションも設置されてて隣の方に寝顔を見られることもないです。
気付けば残り9時間ちょいで到着、地球2周くらいして欲しい! pic.twitter.com/YfHvQcYS4T— マトリョーシカ/交通系動画 (@matryoshika01) January 24, 2024
超最速でJAL国際線の新フラッグシップとなるA350-1000のビジネスクラスに搭乗してきました!