【全貌公開】JALマイルでキャセイパシフィック特典航空券するための知識を総整理。搭乗の2ヶ月ほど前になると特典枠が開放される傾向にあり。キャセイパシフィックのアジアマイルは自社マイル優遇となっています。
特典航空券を取る時に重要になってくる要素としては、
- 必要マイル数
- 特典航空券の枠数
- サーチャージの有無
この3つが3大要素になってくるでしょう。サーチャージはたしかに安い方がいいですが、ここは自分で支払いをすればいいので、どうにかなります。が、マイル数はマイルが足らないとどうにもならないですし、特典航空券の枠も自分で増やすことなんかは絶対にできません。しかも、特典航空券の枠数がどうなっているのかは完全にブラックボックスなので、とにかく検索しまくって状況をなんとなく把握していくしかないんですよね。こういった非常に複雑な状況があるので、特典航空券の世界は非常に非常に深い世界になっています。
さて、この記事ではそんな世界を少しでも詳しく知るために、JALマイルでキャセイパシフィックの特典航空券を発券するために知っておきたい、知っておくべき知識を紹介したいと思います。
まずはキャセイパシフィック航空とはどんな航空会社なのか、その後にJALマイルでキャセイパシフィック航空の特典航空券を取る方法を総まとめです。
キャセイパシフィック航空とは。香港を本拠地とした航空会社で、JALと同じワンワールド所属なので、JALマイルでも特典航空券が取れる!?
少しキャセイパシフィック航空について紹介したいと思います。キャセイパシフィック航空は香港を本拠地とした航空会社で、JALと同じワンワールド所属です。個人的には非常に馴染みのある航空会社で、というのはおそらくANAとJALの次に自分が搭乗したことがある航空会社がキャセイパシフィック航空だからです。学生時代から、香港・マカオに遊びに行くのが好きで、まだJALがワンワールドに加盟していない時期からキャセイパシフィック航空は利用していました。
ワンワールドの加盟航空会社一覧は下記で、
航空会社 | ハブ空港 |
---|---|
JAL | 羽田・成田 |
アメリカン航空 | ダラス・マイアミ・ロサンゼルスなど |
アラスカ航空 | シアトル・ロサンゼルスなど |
ブリティッシュエアウェイズ | ロンドン |
キャセイパシフィック航空 | 香港 |
フィンエアー | ヘルシンキ |
イベリア航空 | マドリード |
マレーシア航空 | クアラルンプール |
カタール航空 | ドーハ |
スリランカ航空 | コロンボ |
カンタス航空 | シドニー |
ロイヤルエアモロッコ | カサブランカ |
ロイヤルヨルダン航空 | アンマン |
これらの航空会社なら、JALマイルで特典航空券を取ることも可能です。つまり、
- JALマイルでキャセイパシフィック航空の特典航空券を取る
- キャセイパシフィック航空に搭乗したフライトマイルをJALマイルに加算する
といったことも可能なので、キャセイパシフィック航空を含むワンワールドに搭乗する機会がある方はJALマイルは貯めておきましょう。
キャセイパシフィック航空の特典航空券をJALマイルで発券するために知っておくべき知識を総まとめ。
では、ここからはJALマイルの話です。
キャセイパシフィック航空の特典航空券は自社マイルのアジアマイルが優遇されている。JALマイルへの開放は搭乗2ヶ月ほど前から徐々に。
ここで、JALマイルでキャセイパシフィック航空の特典航空券を取る際の注意点というか、重要ポイントに少し触れておきます。それは、キャセイパシフィック航空の特典航空券の枠数の話です。キャセイパシフィック航空は以前は特典航空券の枠がかなり多い航空会社で、コロナ以前はビジネスクラスでも特典航空券の枠が予約開始時(360日前)には4席もあるようなことが普通でしたが、コロナ以降で特典航空券の枠の状況がかなり大きく変わっています。どう変わったのかというと、アジアマイル(キャセイパシフィック航空のマイレージ)とワンワールド他社のマイル(JALマイルなど)ではキャセイパシフィック航空の特典航空券の空席状況が全然違うんですよ。自社マイルを圧倒的に優遇しているのがキャセイパシフィック航空です。
JALマイルで少し検索をしてみると、
上記のように空席なしという状況です。これはビジネスクラスだけではなく、エコノミークラスにも空席がありません。上位クラスで検索をかけると、下位クラスに空席があれば、その枠が表示されるのがJALのサイトです。
同じ日程をキャセイパシフィック航空のアジアマイルで検索してみましょう。
ビジネスクラス特典でも、プレミアムエコノミー特典でも(ちなみにキャセイパシフィック航空のプレミアムエコノミーはJALマイルでは発券できません)、エコノミークラス特典でも、どのクラスでも4人で検索しても空席が表示されるんですよ。JALマイルだと全クラス空席なしですが、アジアマイルだと全クラス4席でも空席が出たりするんです。こんな感じの明らかな自社マイル優遇があるのがキャセイパシフィック航空です。JALマイルを含む他社マイルで取るよりはかなり取りやすいのが現状です。
ただ、JALマイルでも空席がないわけではなく、
搭乗直前の時期になると、特典枠が一気にJALマイル(他社マイル)にも開放されたりします。予約開始時の360日前だと、他社マイルへの開放はほぼなしですが、搭乗2ヶ月ほど前から徐々に開放があります。
キャセイパシフィック航空のファーストクラス特典航空券の状況もチェックしておくと、アジアマイルを利用して検索すると、
ファーストクラス特典航空券はさすがに空席は少ない状況ですが、それでも0ではなく、ぽろぽろと特典枠が空いていることがわかります。カレンダーのシートマークがあるところが空席ありです。数日だけですが、ファーストクラス特典航空券に空席があったりします。が、この空席がある日程をJALマイルやアメリカン航空マイレージ、アラスカ航空マイレージで検索しても空席なしとなります。つまり、キャセイパシフィック航空のファーストクラス特典航空券もアジアマイルが優遇されているということになります。これもコロナ禍前までは、他社マイルにもファーストクラス特典航空券の開放がありましたが、現状ではキャセイパシフィック航空は自社マイルであるアジアマイルが優遇されています。
ということで、アジアマイルにはアジアマイルのよさがあったりします。このアジアマイルは、マリオットポイントからのマイル交換も可能ですし、またアメックスリワードポイントからのマイル交換も可能です。アメックスゴールドプリファードやアメックスビジネスゴールドは入会キャンペーンで、とんでもないポイントがもらえるので、アメックスリワードポイントはめちゃくちゃ手に入りやすいので、アジアマイルを検討してみても面白いです。
キャセイパシフィック航空をJALマイルで発券する際の必要マイル数は2つのチャートがある。
JALマイルでキャセイパシフィック航空の特典航空券を発券する際の必要マイル数ですが、
となっています。ここは少し注意が必要で、2つのマイレージチャートを比較するとわかるのですが、
1つ目が提携航空会社1社のみを利用する場合のマイレージチャートで、2つ目がワンワールド特典航空券のマイレージチャートです。上記の赤の部分なんかに注目するとわかりやすいのですが、提携航空会社1社のみのマイレージチャートの方が必要マイル数が細かく設定されている箇所があり、総距離が8,000マイル弱の場合にはビジネスクラスの必要マイル数はどちらのケースでも80,000マイルとなっていますが、総距離が4,000マイル5,000マイル台の場合にはどうなっているのかよく見てください。提携航空会社1社のみの場合には60,000マイルですが、ワンワールド特典航空券のチャートでは80,000マイル必要です。
つまり何が言いたいのかというと、地方空港から羽田まではJAL便で、その後にキャセイパシフィック航空に乗り継ぐようなワンワールド特典航空券の発券も可能ですが、その場合にはワンワールド特典航空券でまとめて発券するよりも、別々に発券するほうがお得になるケースがあるということです。別々に発券すると、JALの搭乗9,000マイル、キャセイパシフィック航空の搭乗で60,000マイル、合計69,000マイル。ワンワールド特典航空券でまとめて発券すると80,000マイルみたいなことが起こりますからね。逆に5社に搭乗するようなケースだと、5つに分けて別々に発券するよりも、まとめて1つのワンワールド特典航空券として発券した方がお得なこともあります。つまり、ケースバイケースなので、複数の航空会社に乗り継ぐような特典航空券を発券したい人は何がお得なのか検討しないと損してしますということを意味します。
なお、JALマイルでキャセイパシフィック航空のみに搭乗する場合の必要マイル数は、東京=香港の場合で、
- エコノミークラス:往復23,000マイル(片道だと15,000マイル)
- ビジネスクラス:往復42,000マイル(片道のみだと30,000マイル)
- ファーストクラス:往復65,000マイル(片道のみだと45,000マイル)
となっています。
ちなみにですが、アジアマイルでの必要マイル数は、日本=香港で、
- エコノミークラス:片道12,500マイル
- プレミアムエコノミー:片道23,000マイル
- ビジネスクラス:片道32,000マイル
- ファーストクラス:片道50,000マイル
となっています(日本から香港経由の欧米へのファーストクラスで125,000マイルとか)。マイル数的には、往復で発券するならJALマイルの方がお得な傾向にありますが、アジアマイルもとんでもないマイル数というわけではなく、特典枠も自社マイル優遇があることを考えると、キャセイパシフィック航空の特典航空券を狙うことが多い方は、アジアマイルも検討の価値はあります。ファーストクラスの50,000マイルくらいなら、アメックスゴールドプリファードやアメックスビジネスゴールドは入会キャンペーンで一撃で手に入るので、ファーストクラスに搭乗するために入会ボーナスを狙うのもありですよ!
- マイル有効期限:最終のマイル獲得もしくは利用から18ヶ月
- 特典航空券の変更:50ドルもしくは7,500マイル
- 特典航空券のキャンセル:120ドルもしくは17,000マイル
- 特典航空券の利用者:特典交換リストに登録した5名まで(90ドルで登録者の変更可能)
変更とキャンセルの手数料が高額な点は要注意です。
以上、キャセイパシフィック航空の特典航空券に関してJALマイルで取る際に知っておくべき豆知識を総整理しておきました。キャセイパシフィック航空の特典航空券は以前はJALマイルにもアジアマイルにも同様に特典枠を開放している傾向にありましたが、最近は自社マイル優遇があるために、JALマイルで検索をしても空席がなかなか見つからないかもしませんが、直前期になるとJALマイルにも特典枠が開放される傾向にあるので、発券したい人はこまめにチェックしておくのが吉です。JALマイラーの人は是非詳しく知ってきたい内容ではないでしょうか。
どうも、陸マイラーを始めて約20年、このブログを2016年から運営している「すけすけ」です。マイル・ポイント・クレジットの情報を日々提供しているのが当サイト「すけすけのマイル乞食」です。
この記事では、JALマイルでキャセイパシフィックの特典航空券を発券するコツを総まとめです!