JCB発行のクレジットカードに付帯するプライオリティパスで2024/10/31からレストランやリフレッシュメント施設は利用不可(有料)に。空港ラウンジのみが利用可能。「JCBザ・クラス」「JCBプラチナ」等に改悪。
三菱UFJニコスだけではなく、JCBのプライオリティパスも改悪です!
昨日の記事で「【改悪あり】三菱UFJニコスに付帯するプライオリティパスでレストラン利用不可に。」という内容を紹介しましたが、すでにご存じの方も多いでしょうが、実は同時にJCBのクレジットカードに付帯するプライオリティパスにも改悪がありました。
では、JCBのクレジットカード付帯のプライオリティパスの改悪情報まとめです。
プライオリティパスが改悪となるここ数年の国内での流れ。
まず、ここ数年間のプライオリティパスの凄まじい国内での利用状況の改善の話をしておきましょう。10年ほど前はプライオリティパスは日本国内では対象のラウンジすらほとんどないような状況で、海外旅行好きの一部の人のみが所有するようなカードでした。が、ここ数年で国内のレストランやリフレッシュメント施設でプライオリティパスの導入がめちゃくちゃ進みました。代表例だと、
- 成田空港の「肉料理 やきすき やんま」
- 成田空港の「ぼてぢゅう屋台」
- 羽田空港の「All Day Dining Grande Aile」
- 羽田空港の「足湯カフェ&ボディケア LUCK」
- 関西空港の「ぼてぢゅう」
- 伊丹空港の「大阪エアポートワイナリー」
- 中部空港の「ぼてぢゅう」
などです。国内で利用する機会がほとんどなかったプライオリティパスですが、利用店舗がめちゃくちゃ増えたんですよね。しかも羽田空港の「All Day Dining Grande Aile」や中部空港の「ぼてぢゅう」なんかは国際線搭乗時だけではなく、国際線到着時・国内線搭乗時・国内線到着時でも利用ができる(制限区域外にあるので)ために1日で複数回利用することも可能な状況にまでなっています。めちゃくちゃ国内のプライオリティパス状況がよくなったのは事実です。
が、状況がよくなりすぎたいうことでしょう。この状況を一番敏感に感じていたのは「ぼてぢゅうグループ」でしょう。関空空港から始まり、成田・中部と広がり、プライオリティパスを持った人が毎日行列を作っており、店舗側は相当な利益を上げていたことは間違いないです。個人的には、「ビジネス上手いな~」を感心しておりました。が、これは言い方を変えると、プライオリティパス発行のカード会社としては負担が増えまくるわけですよね。
状況がめちゃくちゃよくなりすぎたことによる改悪なので、改悪には間違いないのですが、崩壊に伴う是正という感覚が個人的にはあります。正常化とでも言いましょうかね。まあ、我々利用者以上に「ぼてぢゅうグループ」の中の人が、一番血の気が引いていると思います・・・・。
では、今回のJCBのクレジットカードに付帯するプライオリティパスに関する改悪まとめです。
2024/10/31よりJCBのクレジットカードに付帯するプライオリティパスでは国内ではレストランやリフレッシュメント施設は利用不可(有料)に。空港ラウンジのみが利用可能。
JCBのホームページに記載が出ておりまして、
プライオリティ・パス旅行特典のご利用に関する改定について
JCBカードのザ・クラス会員、プラチナ会員、ゴールド ザ・プレミア会員の付帯サービスである、プライオリティ・パスについて、2024年10月31日(木)よりプライオリティ・パス旅行特典のご利用に関する改定を実施いたします。
2024年10月31日(木)7:59PMまで プライオリティ・パス社が提供する国内・日本国外のすべての提携施設が利用対象 2024年10月31日(木)8:00PM以降 プライオリティ・パス社が提供する国内の「ラウンジ」施設および、日本国外のすべての提携施設が利用対象
- 2024年8月時点で国内の「お食事」「リフレッシュ」「休憩」等に該当する施設は利用対象となりません。
- 利用対象とならない施設は、プライオリティ・パス社ウェブサイトのラウンジ情報にて「お食事」「リフレッシュ」「休憩」のカテゴリに表示される施設を指します。詳細はhttps://www.prioritypass.com/ja/をご覧ください。
対象カードをお持ちのお客様は引き続きプライオリティ・パスの国内空港ラウンジネットワークと、世界中の 1,600を超える空港ラウンジと旅行体験のグローバルネットワークにアクセス可能です。
ということが告知されております。つまり、2024/10/31からJCB発行のクレジットカードに付帯するプライオリティパスでは国内ではレストランやリフレッシュメント施設は利用ができないということになり、利用ができるのは空港ラウンジのみとなります。「ぼてぢゅうグループ」などは利用できなくなります。海外の空港での対象レストランは利用可のようです。
さて、JCB発行のクレジットカードでプライオリティパスが付帯するクレジットカードはどのようなものがあるのかというと、
- JCBザ・クラス
- JCBプラチナ
- JCBゴールド ザ・プレミア
にはプライオリティパスが無料で付帯し、これらが対象になります。JCBザ・クラスはJCB最高峰のブラックカードで、年会費55,000円(税込)の完全招待制クレジットカードなのですが、そういったプレミアムカードまで改悪となるようです・・・。
なお、JCBが発行するクレジットカードで言うと、「ANA JCBカード プレミアム」「JAL JCBカード プラチナ」なんかにもプライオリティパスが付帯するのですが、JCBのホームページを見る限り、これらも改悪対象なのかどうかはっきりしないのですが、これらもJCB発行のプラチナカードなので、改悪の対象なのかな・・・と思います。
レストランが利用できるプライオリティパス付帯のオススメのクレジットカードは?
さて、プライオリティパスでレストランやリフレッシュメント施設が今後も利用できるクレジットカードでオススメはどれなの?ということが気になる方も多いでしょう。
先に言っておきますが、この改悪の流れは、
- 2019年にアメリカン・エキスプレス付帯のプライオリティパスでレストラン利用不可
- 2025年から楽天プレミアムカード付帯のプライオリティパスが年間5回までの利用制限(6回目以降は1回35ドル)
- 2024/10/1から三菱UFJニコス付帯のプライオリティパスがレストラン利用不可
- 2024/10/31からJCB付帯のプライオリティパスがレストラン利用不可
という方向に進んでいるので、他のカード会社のプライオリティパスにも客が集まって利用者増えれば増えるほど同じこと流れとなることは用意に想像ができるので、長期的な視点でオススメできるものはないという感じです。ただ、短期的な視点で言うと「セゾンプラチナビジネスアメックス」はめちゃくちゃオススメです。
というのは、このクレジットカード、なんとプラチナカードなのに初年度年会費無料なんですよね。つまり、少なくとも1年間は所有するリスクがないということなんです。ビジネスという名称がついていますが、個人での発行も可能な点も非常に嬉しいですね。このセゾンプラチナビジネスアメックスにもプライオリティパスがついており、現状ではレストランも利用可能です。
ちなみに、メインカードとしてもなかなか優秀で、JALマイルの還元率は1.125%ということでJALカードよりも還元が高く、しかもプラチナカードなのに年会費が22,000円という激安の驚異のプラチナカードです。JALマイルを貯めたい方の中にはメインカードをこのセゾンプラチナビジネスアメックスにしている人も非常に多いです。ビジネスという名称がついていますが、個人での発行も可能な点も非常に嬉しいですね。このセゾンプラチナビジネスアメックスにもプライオリティパスがついております。
入会キャンペーンで初年度年会費を無料で保有できるというのがとにかく魅力なので(さらにアマギフももらえる)、1年間保有してプライオリティパスを試したい人はまずこのカードですね!!
カード名 | セゾンプラチナビジネスアメリカンエキスプレスカード |
---|---|
発行会社 | クレディセゾン |
申込対象者 | ビジネスカードだが個人与信で審査可能 |
年会費(税込) | 22,000円 |
家族カード年会費(税込) | 3,300円 |
ポイント還元 | 1,000円=1ポイント=5円相当の永久不滅ポイント(海外では2倍) |
SAISON MILE CLUBコース | 年間5,500円で加入可能、JALマイル還元率1.125%~(詳細こちら) |
ポイント還元有効期限 | 永久不滅ポイントは無期限、JALマイルは3年 |
国内空港ラウンジ | 利用可能 |
プライオリティパス | 無料で発行可能 |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円(利用付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高5千万円(自動付帯) |
手荷物宅配サービス | 海外旅行の際に往復とも空港から自宅までスーツケース無料宅配 |
招待日和 | レストランでコース料理1名無料 |
先日、このブログの別記事で紹介のあった伊丹空港「大阪エアポートワイナリー」に行ったところ、開店前から行列で、そのほとんどが(私む含め)プライオリティパスでのただ飯ねらいの客でした。こりゃあ、この記事のように制限がかかるのは当然ですね。
ちなみに私は待ち時間を知らされた後、搭乗時間に間にあわない旨を伝えると、ワインを一本無料でいただけました。私のエポスプラチナは今のところ制限はないですが、いつ変わっても不思議ではないので、行ける時に行って良かったです。
ポイ太郎さん
通常の利用方法なだまだいいと思うところがありますが、プライオリティパスを利用した不正利用者もいるようで、そういった点の問題も大きいようなので、徐々に同様の変更が追加されるケースが増えてきそうですね・・・。
JALプラチナカードも同様に改悪となりました。
Tiger_Moodsさん
詳細ありがとうございます。やはり、JCB発行のプレミアムカード全て改悪ですね・・。
三菱UFJニコスとJCBでは微妙に改悪の内容が違うんですね。
JCBは日本国外では制限ないようですが三菱UFJの方は国外も利用できないようですし。
コークスクリューさん
そうですね。どちらもリリース内容を比べると、その点が若干異なるようですね。