大韓航空ビジネスクラス「プレステージクラス」レビュー。関空からソウルまでB777-200ERに搭乗。実はJALマイルでも搭乗可能。
大韓航空のファーストクラスでソウルの仁川からシアトルまで先日搭乗してきたわけですが、関空⇒ソウル⇒シアトルという移動の関空⇒ソウルは大韓航空のビジネスクラス「プレステージクラス」に搭乗してきました。
実は、この大韓航空という航空会社はファーストクラスは別にしても、エコノミークラスとビジネスクラスに関しては割と特典航空券を発券するチャンスがあります。
少しそのあたりの情報も含めて大韓航空のビジネスクラスのレビュ―になります。
大韓航空とは。
大韓航空はスカイチームに所属する航空会社です。ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドなので、それとは別のアライアンスに所属しています。
スカイチームは、ANAもJALも所属していないので、日本人には少し縁が少ないかもしれませんが、下記の航空会社が所属しています。
デルタ航空 | ベトナム航空 | エア・ヨーロッパ | ケニア航空 |
大韓航空 | ガルーダインドネシア航空 | アリタリア航空 | アルゼンチン航空 |
中国東方航空 | エールフランス | タムロ航空 | サウジアラビア航空 |
厦門航空 | KLMオランダ航空 | アエロフロート | ミドルイースト航空 |
チャイナエアライン | チェコ航空 | アエロメキシコ |
これらの航空会社の多くが日本発着の便を持っているので、これらの航空会社に搭乗する場合には、すべてマイルを大韓航空に集約することも可能です。大韓航空に搭乗して大韓航空マイル、エールフランスに搭乗して大韓航空マイル、ガルーダインドネシア航空に搭乗して大韓航空マイルという感じで貯めることも可能です。
また、実は大韓航空はJALと独自提携も結んでいます。提携を行っているので日本=韓国の路線のみですが、この区間の大韓航空に搭乗した場合にはJALマイルを貯めることも可能です。また、JALマイルでこの区間の特典航空券を取ることも可能になっています。
ただし、JALマイルで大韓航空の特典航空券が取れるのはエコノミークラス&ビジネスクラスのみで、大韓航空のファーストクラス特典航空券を取るには大韓航空のマイルを貯めるしかありません。
大韓航空の特典航空券を取るなら、大韓航空マイル・JALマイル・デルタマイルが選択肢か?
さて、大韓航空の特典航空券を発券するには、大きく分けると3つの選択肢が有力です。
- 大韓航空のマイルを貯める
- JALマイルを貯める
- デルタマイルを貯める
この3つが代表的な選択肢になるでしょう。他にもスカイチームの航空会社なら、どのマイルを貯めてもいいわけですが、貯まるのは困難なので、この3つが基本になると思います。
①大韓航空のマイルなら特典航空券が非常に取りやすい
まずは大韓航空のマイルを貯めるメリットの話です。
これ見て下さい。取りにくいと言われる特典航空券ですが、大韓航空は自社のマイルを貯めた人に関しては、特典航空券の枠が非常に多いんです。
- エコノミークラス:9席
- ビジネスクラス:5席
- ファーストクラス:2席
とかなりの座席数を特典航空券の枠として開放しています。ANAやJALはこんなに開放しないですよね。ここが魅力の一つです。
ちなみに、この日程の同便でデルタマイルを利用した場合の特典航空券の枠を調べたところエコノミークラス2席、ビジネスクラス0席でした。かなり自社を優遇していることがわかります。
また、大韓航空のファーストクラス特典航空券は大韓航空のマイレージを利用しないと発券ができません。ここもひそかな魅力です。
ただし貯めるのはなかなか難しいのが大韓航空のマイルです。代表的な大韓航空のマイルの貯め方は、
- スカイチーム搭乗で貯める
- クレジットカードで貯める(SPGアメックスやダイナースクラブカード)
になると思います。まあ、ちょっとマニアックな方法になると思うので、興味ある人はこちらの記事も読んでみて下さい。
②JALマイルは貯めやすいが、大韓航空の特典航空券は日韓路線のみ発券可能
JALはワンワールド所属、大韓航空はスカイチーム所属なのですが、この2社は独自提携を行っており、日韓路線に限り、
- 大韓航空搭乗でJALマイル加算
- JALマイルで大韓航空の特典航空券を発券する
ということが可能になっています。
つまり、JALマイルで大韓航空の日韓路線に搭乗することも可能なんです。
実際にJALのホームページで大韓航空の特典航空券を検索すると、日韓路線はしっかりと空席がヒットします。
必要マイル数は、
- ビジネスクラス往復特典航空券:30,000JALマイル(片道は24,000マイルで損)
- エコノミークラス往復特典航空券:15,000JALマイル(片道は12,000マイルで損)
となっています。
日韓路線限定ですが、JALマイルの利用方法の1つではあります。やはり日本国内にいるとJALマイルは非常に貯まりやすいマイルになるので、大韓航空に搭乗した人にはオススメのマイレージプログラムになります。
③デルタマイルなら、ニッポン500マイルのキャンペーンで勝手にマイルが貯まる
デルタ航空も大韓航空と同じスカイチーム所属なので、デルタマイルを貯めて大韓航空の特典航空券も発券可能です。
上記のように関空=ソウルの片道ビジネスクラス特典航空券が15,000マイル、エコノミークラス特典航空券ならたったの7,500マイルで発券可能で、非常に魅力的なんです。
でも、デルタマイルなんて貯めにくいでしょ???という方。「ニッポン500マイル」というキャンペーンは知っていますかね??
実はデルタは超特殊なキャンペーンをやっており、ANAやJALなどの国内線に搭乗したときの搭乗券をデルタに送ると1枚の搭乗券につき500マイルがもらえるという謎のキャンペーンを何年もやっているんです。これを利用すれば、7,500マイルや15,000マイルなら十分に貯めることが可能です。ここは見逃せません。
拾ったマイルで特典航空券、これこそ陸マイラーっぽくて好きです笑。
スポンサーリンク
大韓航空ビジネスクラス「プレステージクラス」搭乗記
さて今回の大韓航空ビジネスクラス「プレステージクラス」の搭乗ですが、自分は日本からシアトルまでの航空券を発券しており、大韓航空のマイレージを利用しています。
実は大韓航空は、関空=ソウルという短距離でもファーストクラス搭載の機材が飛んでおり、自分の航空券はファーストクラス発券なので、ファーストクラスに搭乗可能だったんです。
が、せっかく搭乗するなら両方味わいたいという謎の贅沢が心の中に芽生えて、大韓航空に電話をして、マイルはファーストクラス分支払いをするから、関空⇒ソウルはビジネスクラスにしてくれという自発的なダウングレードの申し入れをして搭乗するという、ちょっとした暴挙に出ています笑。変に飛行機が好きになると人間不思議なこともしたくなるものです。
まずフライトまでは大韓航空のビジネスクラスラウンジ「KALラウンジ」を関西空港で利用できます。まあ、それほど大したラウンジではないですが、ドリンクはありますし、みんな大好きカップヌードル&どん兵衛はあります笑。
大韓航空のビジネスクラスはプレステージクラスという名称がついていますが、やはり機材によりシートには大きな差があります。
一番左のシートタイプなら隣席とは壁もありますし、シートはフルフラットになる最高峰のビジネスクラスです。B787-9やB777-300ERなんかに導入されています。JALのビジネスクラス「SKY SUITE」にも似ていますね。
左から2つ目のシートもほぼフルフラットになるタイプでA380なんかに導入されています。近距離路線になると右の2つのタイプのシェル型ビジネスクラスシートが採用されていたります。
大きな差があるのですが日本路線では、なんとどのタイプもあるので、事前にしっかりどのタイプ機材に搭乗するのか知っておいた方がいいと思います。
さて、今回自分が搭乗したのはB777-200ERという機材になります。
シートはご覧のように2-3-2の横7列のタイプ。
シェル型になっており、バックボードは固定されており、リクライニングしても後ろの席の人に邪魔になることはないような設計になっています。
最大限フラットにした状況がこちら。フルフラットになるわけではありませんが、かなり席を倒すことは可能です。
モニターは、自分はビジネスクラスの最前列の席だったので壁についているタイプです。他の席はバックモニターのタイプです。
シートの足元にはユニバーサルタイプのコンセント。
席の間には小さなパーティションがあります。顔は丸見えですが、肘がぶつかない程度の効果ならあると思います。
テーブルも普通な感じですね。
アメニティとしてスリッパが用意されています。これは持ち帰りOKです。
そして、イヤホンではなくヘッドホンが準備されているあたりが一応ビジネスクラスという感じですね。これは持って帰ってはダメです・・・。たまに持ち帰る人がいるらしいですが、単なる窃盗なのでご注意を。
搭乗し、離陸まではビジネスクラスらしくウェルカムドリンクがあります。グァバジュースですね。
そして、個人的に大好きなオシボリ。毎回ホットなオシボリですが、キンキンに冷えたオシボリが出てくる航空会社はないんですかね???
そして短距離路線ですが、しっかり機内食のメニューがあります。
左が軽食。右が夕食。自分の時間帯は夕食メニューの提供でしたが、左の軽食の方が美味しそうに見えました。個人的にはせっかく韓国の航空会社に搭乗するので、韓国っぽい機内食に期待していたのでが、夕食は2種類とも洋食系なんですよね。チヂミとか用意してくれたら自分は大満足なのですが・・・。
こんな感じの食事が出てきました。パスタに白身魚、添え野菜にサラダとパンです。しっかりと器に入っているあたりはビジネスクラスを感じますが、やはり短距離路線で、簡単に出せて簡単に片づけができることが重要視されているのでしょうね。短距離路線に機内食は、ビジネスクラスとは言え、まあ普通という印象です。是非、長距離のプレステージクラスにも搭乗してみたいものです。
締めはフルーツ。こちらはいつでも、どこでもハズレなく安心感がかなりあります。
たった1時間ほどのフライトなので、一瞬のうちに搭乗が終了しました。自分の大韓航空初のビジネスクラスは終了です。感想としては、やはり1時間くらいの短距離だとビジネスクラスはマイルやお金はもったいないかなと思ってしまいます。エコノミークラスで十分です。ビジネスクラスに搭乗するなら少なくとも3時間以上のフライトで、機内食もしっかり楽しめて、シートもフラットになるようなタイプを狙って搭乗したいと思います。
また、いつの日かチャンスがあれば大韓航空の長距離ビジネスクラスにも挑戦したいと思います。現在、政治問題が日韓の間で非常に大きくなっているため、大韓航空へ搭乗しようという人は少ないのかもしれませんし、自分も次回があるのかわかりませんが、、、、。
大韓航空のファーストクラス、最高峰ビジネスクラスのプレステージスイート、エコノミークラスの搭乗記は下記。
コメントを残す