関西空港発着の大人気LCCピーチ航空国際線搭乗記。日系LCCで、片道1万円以下で韓国に遊びに行ける。機内食なし、座席指定なし、預け入れ手荷物なしの格安チケットとは。
韓国に遊びに行ってきたのですが、往路は大韓航空が安く、復路は滞在時間が長くなるようにできるだけ遅い便で、安い運賃を探していたらピーチ航空がヒットしたので、ソウルからの復路便はひさびさのピーチ航空の国際線に搭乗してきました。
LCCで海外旅行ってどうなの??安かろう悪かろうじゃないの??という方も多いのではないでしょうか。
運賃体系~シート~マイレージに関して、基本情報を整理しておきたいと思います。まだ、ピーチ航空で海外に行ったことのない方に参考になれば幸いです。
ピーチ航空とは??路線・機材・シートマップ
ピーチ航空は、関西空港を拠点とした、日本を代表するLCCです。ANAが株主になっており、ANA傘下に属するLCCということになります。
2019/3現在、国内線16路線、国際線15路線を運航しています。
LCCは、サービスを簡略化して、とにかく運賃が安くなるように努力している航空会社です。
- 機内食なし(有料であり)
- シートは狭い
- シートにモニターなし
- 座席指定は有料
- 預入手荷物も有料
のようになっており、とにかく余計なものを省いた航空会社です。これが関西空港という大阪をメインにしたのが、LCCを日本で成功させた大きなポイントなのかなと思います。大阪人は、いらないものは、いらないというスタンスなので、安いもの大好きですからね笑。「この服なんぼやと思う?500円やで!」みたいな安い自慢が大阪は多いですからね笑。
ピーチ航空が所有している機材ですが、
エアバス社のA320-200という機材しか所有していません。国内線でも、国際線でも、この機材です。この航空機で、乗客が埋まる路線のみをどんどん開設しており、同じ機材しか利用しないので、機材のやりくりがしやすくて、余っている機材がほとんどないような運航スケジュールを作成することが可能で、おかげでコストカットができるため運賃が安くなるという仕組みです。
シートマップも、
座席数180席のこれしかありません。国内線でも、国際線でもまったく同じです。
レガシーキャリアのANAやJALの場合は、国際線と国内線では、同じ機材でもシートマップは全然違います。国際線なら、ビジネスクラスがあったり、エコノミークラスでもモニターがついていたりするのですが、ピーチ航空にはそのようなものはありません。
ただし、座席は、前方のはやく降りることができるシートになると「ファストシート」のような名称がついており、追加料金が必要になります。
すべて同じ機材、同じシートマップなので、そこをどの便にするか悩む必要はありません。
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ピーチ航空の運賃・サービス内容は何が含まれる??
日本を代表するLCCになったピーチ航空ですが、やはり運賃は安いです。
ただ、
- 曜日
- 時間帯
- 利用運賃タイプ
により値段は大きく変動します。その運賃に関して詳しくみておきましょう。
まず、曜日で比べると、基本的に平日は安いです。上記でいうと、一番安いのは4/3(水)で、最安値は6,480円になっています。また、3/31(日)なんかは最安値でも17,280円になっており、料金は3倍近い価格の差が出ます。
最安値なら、6,480円+空港使用料等2,540円=9,020円で韓国まで行くことが可能です。空港使用料等が加算されることに注意してくださいね。東京に新幹線で遊びに行くよりも、ピーチで韓国に遊びに行く方が安いことがあるというのは本当です。
また、時間帯で比べても料金には差があります。人気プランは、3連休の初日の朝一番の便でソウルへ行き、3日目の最終便で帰国するというような滞在時間が長くなるプランです。
7/13~7/15が3連休なので、料金を調べてみました。
初日の13日のソウル行きの1便目を見ると料金がかなり高いですよね。21,080円です。最終便なら3連休でも8,080円です。
需要と供給に応じて、大きく値段が変動するのがLCCの特色です。
また、料金プランも複数あります。
- シンプルピーチ:7,280円
- バリューピーチ:10,580円
- プライムピーチ:13,010円
とかなりの差があります。
中身の違いは、
預入荷物の有無、座席指定の有無、変更の可否、キャンセルの可否などに応じて料金プランが用意されているんです。機内食はもちろん、ドリンクも有料なのがピーチ航空です。
やはり、ピーチ航空に対しては、とにかく安く旅行をしたいというニーズが強いので、最安値タイプの「シンプルピーチ」を選ぶ人が非常に多いようです。
自分ももちろん、荷物は1つにして、7㎏以内にして、友人とは席がバラバラでも全然OKなので、一番安い「シンプルピーチ」で航空券を購入しました。家族で席がバラバラは困る!というケースなら事前に座席指定ができる運賃が無難かもしれません。
ピーチ航空搭乗でマイルは貯まる??
ANAやJALに搭乗するとマイルを貯めることが可能です。ピーチ航空にもマイルってあるのか???って疑問ですが、答えは、ありません。
残念ですが、ピーチ航空はマイレージ制度は導入していないんです。ANAの子会社ではありますが、ANAマイルも貯まりません。LCCは基本的にマイレージを導入していません。
ピーチ航空は、マイレージではないですが、ピーチポイントという制度は導入しています。これはピーチ航空に搭乗すればもらえるというようなマイルの制度とは無関係で、ピーチ航空の航空券をキャンセルした際なんかにもらえるポイントです。キャンセルした場合には、お金は戻ってこなくて、代わりにピーチで利用できるポイントがもらえるんです。
また、泉佐野市へのふるさと納税や、ピーチ航空のクレジットカード「Peach Card」なんかで貯めることも可能です。
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【ピーチ航空搭乗記】ソウル=関空の最終便は若い女性に超人気
では、ピーチ航空に搭乗してきたので紹介します。今回搭乗したのは、ソウルに遊びにいった復路便のソウル(仁川)→関西空港です。ピーチ航空の国際線には、香港路線も搭乗したことがあるので、2路線目です。
仁川国際空港でチェックインをするのですが、仁川国際空港はめちゃくちゃ規模が大きいのですが、LCC専用のターミナルはなく、アシアナ航空などのスターアライアンス系と同じターミナル1でのチェックインです。
関西空港でチェックインする際は、ピーチ航空は第2ターミナルというレアなターミナルの利用になります。第1ターミナルのように駅直結ではなく、駅からバスでの移動になります。
LCCは人件費の削減もあり、チェックインの時間はかなり制限されており、国際線の場合は出発の50分前に締め切られます。余裕を持って空港に行くのがいいのですが、早く着きすぎてもチェックインできないのもまたLCCです。
また、チェックインの際には機内持ち込みの手荷物もしっかり重量チェックがあります。というのも、機内持ち込みは一人2個までかつ7キロ以内という制限があるからです。
これ以上になると、有料での預入になります・・・・。
LCCでも、チェックイン後は「プライオリティパス」を所有していれば、ラウンジの利用が可能です。仁川国際空港には、ピビンバを食べることができるラウンジがあり、なかなかオススメです。
さて、機内に入ります。
シートピッチは、やはり狭いのは狭いです。74センチというシートピッチで、ANAやJALより5センチは狭くなります。足を組むのは難しいですね。
こんな感じです。自分は170センチちょっとの身長ですが、180センチあるような方だとだいぶ狭いかもしれません。
この非常口座席になると、足元はやはり広いのですが、ここは「スマートシート」という名称で、追加料金の支払いしないと指定ができません・・・。
さて、当日にチェックインの際に、空港で席を指定されるのですが、場所は後ろから3列目で、友人とは隣席になりました。空港に早く到着して、早い目にチェックインすると友人と席を隣にしてもらえる確率一気に上がると思います。
ちなみに、この便はご覧の通りほぼ満席で、なんと搭乗客の9割が女性でした。男性の2人組は我々のみという状況でびっくりしました。韓流スターの人気の影響なのかなと思うのですが、ピーチ航空は新しい顧客の層をうまく掴んでいるなと感じた瞬間です。大学生くらいの年齢の女性が積極的に利用しているのが、かなり印象的でした。
こちらが機内食・ドリンクのメニューで、すべてが有料です。
- カレー 800円
- カルボナーラ弁当 900円
- たこ焼き 600円
- お好み焼き 700円
- カップラーメン 350円~
- アルコール 400円~
- ソフトドリンク 200円
などとなっています。大阪色のある機内食です。
また、支払い方法はクレジットカードは最低1,000円以上なら利用可能で、外貨はその国の紙幣のみ使えます。今回の場合は韓国ウォンの紙幣なら利用可能ですが、硬貨は使えません。円なら、紙幣でも硬貨でもOKです。
注文した場合は、このシンプルなテーブルで食事をすることになります。モニターもありません。WiFiもありません。
自分もせっかくなので、注文してみようと思っていたのですが、時間の遅い便で疲れ切っていたので、熟睡してしまい、何も食べずに終わりました・・・。
以上、ピーチ航空の国際線搭乗記でした。
関空=ソウルのような90分程度の短距離路線なら、LCCでも全然問題ないというか、1~2万円程度で海外旅行に行けてしまうというのが、LCCのかなりの魅力ですよね。
海外旅行が高嶺の花という時代はLCCの発展とともに完全に終了ですね。東京ディズニーランドに行く方が、明らかに費用は必要だったりしますし。今後もLCCと、マイルを利用したレガシーキャリアの豪華ビジネスクラスなんかをうまく活用しながら、お得に旅行したいなと思います。
ANAマイルやJALマイルは、飛行機に搭乗する機会が少なくても、陸マイラーとして貯めることもでき、毎年ビジネスクラスに搭乗することも可能ですよ!!
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