「プライオリティ・パス(Priority Pass)」を持っていれば、航空会社の上級会員でなくても世界中の空港でビジネスラウンジが利用できる。
上記のカードは「プライオリティ・パス」と呼ばれるものです。
旅好きなら一度は聞いたことがある名前じゃないですかね?空港のビジネスラウンジが利用できてしまうという、非常に便利なカードです。
このカードを持っているとどんな特典があるのか、このカードはどうすれば手に入れることできるのかまとめておきます。
「プライオリティ・パス」の特典・メリット
空港には大きく分類すると2種類のラウンジが用意されています。
①カードラウンジ
②ビジネスラウンジ
です。
「カードラウンジ」は、ソファ・雑誌・無料のソフトドリンク・おつまみ程度が置いてある簡便なラウンジです。多くのクレジットカードのゴールドカードを持っていれば、このラウンジは利用できます。ゴールドカードを持つ一つの魅力ですね。
それに対して、ビジネスラウンジは各航空会社が用意したラウンジで、自分の便に搭乗するファーストクラス・ビジネスクラスの客用に用意された専用の豪華なラウンジです。ANAのラウンジの様子です。
食事もアルコールも豊富に用意されています。
オブジェのような空間が広がっているラウンジまであります。トルコ航空のイスタンブール空港ラウンジです。
他にも、シャワールームや仮眠室が用意されているようなラウンジも存在します。
基本的にビジネスラウンジを利用できるのはファーストクラス・ビジネスクラス等の上客もしくは航空会社の上級会員のみとなります。
航空会社の上級会員が持つことができる有名なカードがANAの「スーパーフライヤーズカード(SFC)」なんかです。これは一度取得すると生涯に渡り維持することができるステータスなので非常に人気があります。このカードを取得することを目的にひたすら飛行機に搭乗する「マイル修行」「SFC修行僧」と呼ばれる人々もいます。
そもそも空港のラウンジの目的は待ち時間を快適に過ごすことです。
海外旅行に行く際には、搭乗まで1時間以上待ち時間があるようなケースもあるでしょう。また、海外の空港で乗り換えをする際に待ち時間が5時間発生するなんてこともよくあると思います。
国内の空港なら、ゴールドカードを持っていればカードラウンジには入れるのでカードラウンジで代用することもできるかもしれません。ただ、ゴールドカードで入れるのは国内の空港のカードラウンジのみです。海外でラウンジに入ることはできません。(ホノルル等一部でカードラウンジのある空港もあります。)
「プライオリティ・パス」の特典は、このカードを持っているだけで世界中のビジネスラウンジ1000ヶ所以上が利用できるという点です。ビジネスクラスに搭乗しなくても、SFCを持っていなくても、ビジネスラウンジが利用できてしまうんです。
なんと、利用できるラウンジは世界で1000ヶ所以上ですよ。
例えば、
・成田空港:T.E.I Lounge、KAL Business Class Lounge、IASS Exective Lounge
・香港国際空港:Plaza Premium Lounge
・バンコク(スワンナブーム)国際空港:Louis’Tavern CIP First Class Lounge
なんかが利用できます。他に利用できるラウンジは下記の公式リンクより参照下さい。残念なのは、羽田空港は2016/12/25現在では利用できるビジネスラウンジがありません。おそらく今後、羽田でも利用できるようになるとは思いますが。
世界に広がるラウンジ・ネットワーク | プライオリティ・パス
実際に、「プライオリティ・パス」を利用して空港ビジネスラウンジの体験もしました。どんなところなのか知りたい人は、下記も参照ください。ポルトガルのリスボン空港での利用と、関西空港での利用です。関西空港では、ラウンジさけではなくお好み焼き屋の「ぼてじゅう」で3,400円まで無料で飲食が可能なんです。
「プライオリティ・パス」の取得・入会方法
SFCのように、入会に基準があるわけではありません。お金さえ払えば、誰でも加入できるというのがプライオティ・パスの特徴です。入会は、先ほどの公式リンクより行えます。
会員には3ランクが用意されています。
会員ランク | 年会費USD | ラウンジ利用料金USD | 同伴者 |
---|---|---|---|
スタンダード | 99ドル | 27ドル | 27ドル |
スタンダード・プラス | 249ドル | 10回まで無料、その後27ドル | 27ドル |
プレステージ | 349ドル | 無料 | 27ドル |
ランクが上がると年会費も上がります。ただランクが低いと、ラウンジ利用毎に27ドルの支払いが必要になります。
値段はなかなか高いですよね。スタンダード・プラス会員でも年におよそ3万円です。10回フルにビジネスラウンジを利用したとしても、1回3000円ほどの費用が発生しているという計算になります。
「プライオリティ・パス」が付帯しているクレジットカード
プレステージ会員になると、世界中の1000ヶ所以上のビジネスラウンジを利用できるのですが、クレジットカードを発行するとプライオリティ・パスのプレステージ会員が付帯サービスとして、元々付いているクレジットカードが存在します。
よく知られているプライオリティ・パス(プレステージ会員)が自動付帯(申し込みは別に必要になります)するクレジットカードは下記です。
・JCB THE CLASS(年会費税抜き50000円)JCBの最高峰ブラックカード「JCB THE CLASS」と「医師」の関係
・SBI プラチナ(30000)
・シティプラチナ(35000)
・三井住友VISA プラチナ(50000)
・ANA JCB Premium(70000)
・ANA VISA プラチナプレミアム(80000)
・ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム(150000)
・ANA ダイナースプレミアム(155000)
・JAL アメリカン・エキスプレス・プラチナ(31000)
・JAL JCB プラチナ(31000)
等々があります。
しかも、そんなクレジットカードの中で年会費が一番安いカードは、税込み年会費10800円。
なんと、直接プライオリティ・パスのプレステージ会員に入会するよりも圧倒的に安い価格でプレステージ会員になれてしまうんです。
そのカードがこちら。楽天プレミアムカードです。楽天プレミアムカードを作ると、プライオリティ・パスに申込をすることができ、しかもプレステージ会員になることができるんです。
年会費10800円で世界中の1000ヶ所以上のビジネスラウンジを利用できるというのは非常に優秀なサービスかもしれません。
楽天プレミアムカードは入会キャンペーンで常時10000ポイント以上の楽天ポイントをもらえます。なので、1年目は実質年会費無料と考えて、プライオリティ・パスを発行してビジネスラウンジを楽しんでみるというのもありだと思います。
自分の場合は、【アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード】(年会費29000円+税)を所有していたときにプライオリティ・パスを発行して利用してみました。アメックス・ゴールドは初年度年会費無料のキャンペーンもよくやっているので、その時に加入がおすすめです。ただし、アメックスゴールドのプライオリティ・パスはプレステージ会員ではありません。年に2回だけはアメックスがラウンジ料を支払いしてくれるスタンダード会員です。
楽天プレミアムカードは、ゴールドカードとして空港のカードラウンジも利用することができますので国内線で空港を利用した際にはカードラウンジ。海外の空港では、プライオリティ・パスでビジネスラウンジを利用する。なんて使い分けもできてしまいます。
ラウンジってどんなところかな?一回行ってみたいな。という人は、1度1年間所有して体感してみるためにも非常にオススメのカードです。
プライオリティ・パスを所有したい人は「楽天プレミアムカード」1択だと思います。
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